キテルグマ徹底解説
力加減を知らないぬいぐるみのクマ
デザインの出発点は、レッサーパンダとぬいぐるみの特徴を持つ二足歩行のクマだ。頭の白い帯は耳のついたカチューシャを思わせ、ピンクと黒の組み合わせによってマスコットの着ぐるみのようにも見える。プロレスとの明確なつながりもある。ベアハッグは相手を締め上げる技であり、キテルグマはそのイメージを文字どおりの脅威に変えている。
英語名は「beware」「wear」「bear」を組み合わせたものだ。日本語名のキテルグマは、「着てる」、「着ぐるみ」、「クマ」を組み合わせている。どちらの言語も、クマの着ぐるみを着ているように見えるものという同じコンセプトを指しているが、英語名の警告には近づく相手が実際に危険な目に遭うという意味も加わっている。
問題の規模を変える進化
ヌイコグマもノーマル・かくとうタイプの組み合わせを持つが、小さな体によって、そのコンセプトは捕食者というよりぬいぐるみに近い。レベル27に上がると、進化後も同じ視覚的な土台を保ちながら、それを極端な形へ押し広げる。高さ2.1m、重さ135kgで、種族の説明によれば木をへし折るほどの力を持つ。
キテルグマは第七世代で初登場し、それ以前には登場していない。第八世代ではポケットモンスター ソードとポケットモンスター シールドに登場し、この2作品がこのページに対応するゲームだ。第九世代では、確認されている記録上、プレイアブルな形で登場していないため、主な足跡はアローラとガラルに集中している。アニメシリーズでは、知性やヌイコグマを守る能力、道具を作る力、そして体格からは想像しにくい身軽さも強調された。
フィールドに出したときの強み
120のHPと125のこうげきが、現実的な使い方の土台になる。もふもふは接触技のダメージを半分にするため、直接攻撃に頼る物理アタッカーを相手に出すといい。ただし万能な防御ではない。ほのおタイプのダメージは2倍になり、特殊技には接触技への耐性が通用しない。
扱いやすい構成なら、ビルドアップ、ドレインパンチ、強力なノーマル技を組み合わせられる。ビルドアップはこうげきとぼうぎょを上げ、ドレインパンチは回復手段になり、すてみタックルやぶんまわすは大きなダメージを与えられる。ただし、反動とすばやさの低さは残る。ばかぢからとインファイトなら、かくとう技としてさらに高い火力を出せるが、使うと防御面の能力が下がる。じしん、れいとうパンチ、かみなりパンチを入れれば、主力の2タイプだけに頼らずに済む。
抱えきれない限界
とくぼう60は、何ターンも戦場に残る必要があるポケモンとしては低い。すばやさ60では多くの相手に先手を取られ、とくこう55も、はかいこうせん、きあいだま、ラスターカノンを主なダメージ源にする計画を退ける。ぶきようは持っている道具の使用を封じ、きんちょうかんはきのみに頼る相手に対して、より限定的ながら価値を持つ。
そのため、競技用チームの中心というより、通常のプレイで使う物理アタッカーとしてのほうが向いている。もふもふで軽減できる接触物理技を受けて場に出し、こうげきの高さで交代を迫り、できた隙にビルドアップを使うのが基本だ。ほのおタイプの使い手や特殊アタッカー、より速い相手からは遠ざけたい。柔らかそうな見た目は視覚的な罠だが、種族値の配分を見れば、すべてが一撃を耐えて腕で反撃することに集約されている。