シャンデラ徹底解説
魂を宿したランプ
デザインの出発点はシャンデリアだが、単なる家庭用品にはとどまらない。丸みを帯びた体はガラスの容器を思わせ、黒い腕は鍛鉄のフレームを連想させ、炎はろうそくの代わりを務めている。怪談に登場する鬼火や、さまよい続ける炎のイメージも重なる。妖怪の提灯お化けとのつながりも、この発想に合っている。追いかけてくる者を引き寄せる、取り憑かれた照明器具という構図だ。
英語名は「chandelier」と「lure」を組み合わせたもので、ランプの姿と獲物を引き寄せる能力を表している。日本語名のシャンデラは「chandelier」をもとにしつつ、「candela」や「candelabra」とのつながりも感じさせる。いざないポケモンという分類は外見だけを説明しているわけではない。狩りの方法そのものを要約した名前だ。
ランプラーからの大きな変化
進化によって、まだ歩くランプのように見える存在が、空中に浮かぶ重厚な照明器具へと変わる。ランプラーはまだシンプルなシルエットを残しているが、最終形態では腕が増え、複数の場所で炎が燃え、古い広間の照明に近い構造になる。やみのいしを使うことも、この変化における霊的な要素を強調している。
第五世代で、ヒトモシの最終進化形として初登場した。登場した世代とその次の世代の間に、隠れ特性が大きく変更されている。かげふみからすりぬけへと変わったのだ。現行作品では3種類の特性候補を持ち、利用可能な姿のひとつとしてメガシャンデラも登場する。
速さよりもとくこう
バトルで最も重要なのは、とくこう145という数値だ。シャドーボールとかえんほうしゃは2つのタイプを活かし、相手にゴーストとほのおの両方を警戒させる。エナジーボールは、種族そのものを直接脅かすみずとじめんへの対応範囲を広げ、トリックは耐久型のポケモンが頼る道具を逆手に取れる。
すばやさ80は致命的に遅いわけではないが、攻撃的な構築を相手に信頼できる数値でもない。そのため、相手の交代を誘った場面、サポート技のあと、あるいは味方が倒れたあとに繰り出すほうが活躍しやすい。もらいびはほのお技に合わせた交代をしやすくし、その後の圧力も高める。ほのおのからだは接触アタッカーを牽制でき、相手がみがわりや壁に頼るならすりぬけが最も役立つ選択肢になる。
無視できない弱点
HP60は繰り出せる回数を制限するが、ぼうぎょ90ととくぼう90によって、等倍の攻撃なら一部を耐えられる。みず、じめん、いわ、ゴースト、あくへの弱点があるため、素早さで上回られる相手の前に長く居座ることはできない。設置技による消耗が加わると、さらに厳しくなる。交代するたびに、オーバーヒートやシャドーボール、2つ目の攻撃技を使うための余裕が削られていくからだ。
相性のよい味方は、設置技を除去しつつ、みず、じめん、あくタイプに圧力をかけられるポケモンだ。相手がやけど状態、あるいは弱った状態になっていることもありがたい。ほのおのからだやおにびでその状態を作り、そこからたたりめで追撃できる。相手の特殊耐久が無傷のままで、こちらより速いアタッカーまで残っている場合、シャンデラは攻撃に必要な場をすぐに失ってしまう。