ダイオウドウ徹底解説
古びた銅のゾウ
デザインの出発点は、荷物運びや力仕事に使われるアジアゾウだ。鼻の先は丸い形ではなく、掘削用の道具を思わせる、物をつかめる構造になっている。角ばった体つき、銅色のプレート、緑色の皮膚は、さびた金属や古びた銅を連想させる。この発想はゾウドウの説明とも合っており、時間が経つと皮膚の銅の輝きが失われるという。
英語名は copper(銅)と、インドの大王を意味する称号 maharajah を組み合わせたものだ。また、東南アジアの言語で「ゾウ」に関係する gajah とも、はっきり似た響きを持つ。日本語名のダイオウドウ(Daioudou)は、大王と銅を思わせる要素を組み合わせている。大きさ、王族らしさ、金属という要素が、ひとつの名前に凝縮されている。
遠い土地から来た種
ダイオウドウはゾウドウとともに第八世代で初登場した。ガラルのポケモンずかんでは、人と働くために別の地域から連れてこられた種として紹介されており、建設現場の動物のような外見にも理由がある。後の説明でも、群れで暮らすことと、皮膚の色が群れの中での立場に関係することという2つの要素は変わらない。
第八世代ではキョダイマックスのすがたも登場した。このすがたはダイマックス現象と結びついており、はがねタイプの技を、相手のフィールドに危険を残すキョダイマックス技へ変えられた。第九世代のゲームでも、ダイオウドウの種族、進化、特性は変わらないが、焦点はキョダイマックスからテラスタルへ移っている。パルデアに姿を見せることもまた、遠い土地から人に連れてこられたというイメージを強めている。
巨体が抱える素早さの問題
ギガイアスとは、力仕事をする大型ポケモンというイメージや、工事・採掘との明らかなつながりを共有しているが、ダイオウドウははがねタイプのおかげでより多くの耐性を持つ。レジスチルと比べると物理方面の火力がはるかに高く、技の対応範囲も広い一方、防御面は安定感に欠け、継続的な回復手段もない。
対戦で最も大きく影響する数値は素早さ30だ。終盤に場を一掃するアタッカーとしてではなく、繰り出して一発を受け、火力で反撃する駒として考えるべきだろう。ヘビーボンバーはその体重を活かし、ちからずくはアイアンヘッド、いわなだれ、じゃれつくのように追加効果を持つ技を強化する。ヘビーメタルでもヘビーボンバーを強化できるが、ちからずくの直接的な有用性は失われる。
活躍させる方法
通常の対戦では、はがねタイプが半減する技に後出しし、ステルスロックを設置するか、じしんの存在で交代を迫る。てっぺきとボディプレスは具体的な防御寄りの組み合わせだが、回復の問題までは解決しない。使える回復手段はねむるで、眠っているターンを軸にした構築が必要になる。
ほのお・かくとう・じめんタイプの相手は、射程内に入れないようにしたい。素早いアタッカーにも簡単に削られやすく、特に弱点を突く技を持っている相手には厳しい。そのため、3つの弱点をカバーできる仲間や、相手をまひさせたり素早さを下げたりする手段があると助かる。鼻で岩を粉にできても、対戦では素早さで得られない1ターンを誰かに作ってもらう必要がある。