モスノウ徹底解説
冷気から生まれたガ
デザインの元になっているのは、ホッキョクグマのような哺乳類でも、雪でできた生き物でもなく、実在するガだ。羽毛のような触角、節のある体、鱗粉に覆われた翼はシャクガ科のガを思わせ、いわゆる雪の尾を持つガとのつながりも特にわかりやすい。氷は体の構造に組み込まれており、翼から冷たい鱗粉を落とし、吹雪を巻き起こせる流れを生み出す。
英語名は frost(霜)と moth(ガ)を組み合わせたもの。日本語名のモスノウは、mothとsnowを組み合わせている。日本語名のほうが昆虫と雪の関係をはっきり示しており、英語名は翼の温度に重点を置いている。
控えめな幼虫から空の捕食者へ
第8世代でSnomことユキハミとともに初登場した。夜に仲良し度を上げて進化する仕組みは、単に力を高めたり、いしに触れたりするのではなく、決まった条件のもとで幼虫期を終える昆虫というイメージを強めている。『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』でも同じ進化系列と、こおりのガとしての個性を保っている。
同じくチョウやガを思わせ、空中での存在感が強いSnomとは別の種族であるアブリボンの例を思い出させるが、モスノウは素早さを、こおりのりんぷんによる特殊耐久に置き換えている。ちょうのまいを使え、何度か積んで特殊アタッカーとして動く役割を持つ点では、Volcaronaことウルガモスとも比較される。実戦での違いは安定性にあり、モスノウは場に出しづらく、物理技に弱く、タイプの組み合わせも対策されやすい。
ターンを無駄に与えず活かす方法
こおりのりんぷんがあるため、特殊技を使う受け寄りの相手や、ほのお以外の技を狙いたい。そこでちょうのまいを使えば、125の特攻を深刻な脅威に変えられる。むしのさざめきは安定したタイプ一致技として2つ目の攻撃手段になり、ふぶきは天候が雪のときに価値が上がる。ギガドレインによって、みずやじめんタイプをただで出させず、失った体力の一部も回復できる。
物理アタッカーに繰り出したり、ほのお・いわ・はがねタイプの前に居座ったりするのは避けたい。素早さ65なので、全抜きを狙う前に強化を積む必要があり、ちょうのまいを1回使っただけでは攻撃的な相手を抜けないこともある。おいかぜでチームを支援する選択肢もあるが、低い防御が依然として最大の問題になる。
防御の役割を持つ鱗粉
図鑑の説明では、モスノウは空腹で攻撃する昆虫ではなく、野原や山を守る番人として描かれている。地面を傷つける者をこらしめ、翼を追い払うための道具として使う。その行動は隠れ特性とも噛み合っており、威圧に使う鱗粉が、受ける特殊ダメージも減らしている。
この種族は準備と場のコントロールに見返りを与えるが、守りなしで出たり、物理技を受けたりするたびに価値を失う。雪のように見える鱗粉は、バトルでは特殊技に対する特化した壁として機能する。