マーイーカ徹底解説
逆さまで機能するイカ
デザインの元になっているのはイカで、コウイカも思わせる。光る点は、発光、体色の変化、視覚的な合図を使って相手の注意をそらしたり、警告したり、意思疎通したりする頭足類の実際の行動につながっている。マーイーカではそこに、特撮シリーズに登場する宇宙人の悪役のイメージが重なる。催眠や精神操作を使い、相手を混乱させた隙に逃げる小さな怪物だ。水生動物らしい輪郭を保ちながら、エスパータイプにも合う仕上がりになっている。
日本語名の マーイーカ は、イカ と、「まあ、いいか」という語呂合わせを組み合わせたものだ。英語名にはイカの墨を指す ink が残っているが、それ以外の部分について公式にはっきりした説明はない。逆さまの向きは飾りではない。体のしくみも、エスパーの力も、進化も、その向きに結びついている。
カロスとともに登場した種族
マーイーカはカラマネロとともに第六世代で初登場した。最初の図鑑説明では、光を点滅させて相手の戦意をくじき、その隙に隠れる習性が中心に描かれていた。第七世代では、光で獲物を引き寄せ、触手で捕らえ、複雑なリズムで仲間と意思疎通する行動へ説明が広がった。第八世代では、回転と光のパターンが前面に出た。スカーレット・バイオレットでは、逆さまになること、頭がすっきりすること、エスパー技の威力が上がることの関係が再び描かれている。
世代をまたいだ登場状況は一定していない。ポケットモンスター サン・ムーンには専用の図鑑登録がなかったが、ウルトラサン・ウルトラムーンには登場した。ポケットモンスター ソード・シールドで復帰した一方、ポケットモンスター ブリリアントダイヤモンド・シャイニングパールとPokémon LEGENDS アルセウスでは使用できなかった。スカーレット・バイオレットでは追加コンテンツと転送によって登場し、逆さまにした状態で進化する条件も、シリーズ屈指の変わった進化条件として残っている。
あまのじゃくが抱える小さな問題
対戦でマーイーカを特徴づける特性はあまのじゃくだ。ばかぢからはダメージを与えながらこうげきとぼうぎょを上げられるため、もともとの能力値が高くないポケモンとしては珍しい組み合わせになる。はたきおとすで相手を弱らせてから能力上昇を狙い、サイコカッターでかくとう技を受けたくない相手にも対応できる。リトルカップでは、物理アタッカーとして、相手を倒した直後に繰り出す役割を担ったり、隙を見てばかぢからを連発したりできる立ち位置を得ている。
技の選択では、相手の交代を正確に読む必要がある。相手がゴーストタイプを出せる状況でばかぢからを使うと、ターンを無駄にしてしまう。フェアリータイプのポケモンは、マーイーカの攻めの多くに耐性を持つ。むしタイプの技はさらに厄介で、とくにとんぼがえりは大きなダメージを与えながら交代を強制する。特性きゅうばんなら、一部の技や道具によって場から出されるのを防げるが、あまのじゃくを捨てるとマーイーカを採用する主な理由も失われる。
水生らしいシルエットの親類
もっとも直接的に比較できるのはカラマネロで、同じ逆さまの体という発想を、より大きな姿へと発展させている。マーイーカはより脆く、低い能力値を脱するには進化が必要だ。メノクラゲのような海を思わせる姿のポケモンと比べても、耐久力や安定した防御役としての性能で目立つわけではない。個性の中心にあるのは、光、混乱、そして能力変化の反転だ。
触手を持つほかの頭足類系ポケモンとも姿は似ているが、一般的な水中戦をするポケモンではない。水中に隠れるだけでなく、光をおとり、言語、精神攻撃として使う。この3つの用途が、世代ごとの図鑑説明に分かれて描かれている。