テツノイサハ徹底解説
機械になったビリジオンのシルエット
テツノイサハはビリジオンをもとにしながら、未来のテクノロジーでできた存在へと変化している。四足歩行のシカのようなシルエット、緑色の配色、鋭い葉という要素を残しつつ、体はプレートや機械的なライン、金属製に見えるパーツで構成されている。日本語名のテツノイサハは「鉄の斑葉」と解釈でき、英語名のIron Leavesは「鉄の葉」という意味に絞られている。
ビリジオンとのつながりは、進化やリージョンフォームとして描かれているわけではない。エリアゼロをめぐる物語の中で、その出自は遠い未来の子孫なのか、別の時間軸に存在する対となる個体なのか、結論が開かれたままになっている。このあいまいさは、ほかのパラドックスポケモンにも共通する特徴だ。
葉でありながら葉ではないもの
脚や首、頭部にある緑色の部分は、エーテル状の剣を生み出す。ポケモンずかんの説明では、それらを使って大きな木や岩を細い短冊状に切断するとされており、サイコブレイドやリーフブレード、ソーラーブレードを覚えることにもつながるイメージだ。体そのものが、植物のような各部を武器へ変えるために設計されているように見える。
さらに、行動面にも珍しい特徴がある。眠るときには機能を停止し、光っていた赤色が黒へ変わる。この変化は体の複数の部位に及び、目を閉じるだけの動物ではなく、システムを切断する機械としての姿を強調している。
過去を持たない対戦デビュー
テツノイサハは第9世代に直接登場し、それ以前の世代から続く調整の履歴を持たない。ウネルミナモとともに『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』のアップデートで初登場し、特別なイベントで配布された。伝説のポケモンと結びついたパラドックスポケモンではあるが、伝説のポケモンではない。同じテーマ上の出自を持ちながら、ゲーム内では別のカテゴリーに属している。
対戦では、こうげき 130とすばやさ 104の配分が役割を決める。とくこう 70は物理技の選択肢に見合わないため、特殊アタッカーとして運用する理由は薄い。サイコブレイド、リーフブレード、インファイト、つじぎりで広い範囲を攻撃でき、つるぎのまいは消極的な交代を許さない。
クォークチャージを活かす方法
エレキフィールドはクォークチャージを発動させ、エスパータイプの専用技を強化する。ブーストエナジーなら味方に頼らず特性を発動できるが、消費されるため、ほかの道具を使う余地は小さくなる。シングルバトルでは、相手が弱ったあとに繰り出すか、チームでむし、ほのお、ひこうタイプの対策をすでに処理しておくと動かしやすい。
ダブルバトルでは、エレキフィールドとてだすけによって、攻撃しないターンにも味方へ貢献でき、ファストガードで一部の先制技からチームを守れる。インファイトによる防御と特防の低下は、使うタイミングを選ぶ要因になる。相手を倒した直後なら突破口を開ける一方、その後は反撃を受けやすくなる。むしが4倍弱点であることは依然として最大の防御上の問題で、とくに直接攻撃や、反撃できない交代先への対応で響く。