ドレディア徹底解説
葉でできた王女
西田敦子は、自宅にあったユリのイメージをもとにチュリネとドレディアをデザインした。頭の花は王冠として機能し、下半身を覆う葉のまとまりは礼装のドレスを思わせる。デザインには踊り子の印象もあり、体のシルエットは大きく広がったスカートのようで、動きの多くもダンスと結びついている。日本語名のドレディアはドレスと優雅さのイメージを残し、「Lilligant」はユリと洗練された見た目を組み合わせた名前になっている。
この種族は、手入れされた花に見えるだけではない。図鑑の説明では、花を咲かせた状態に保つ難しさ、心を落ち着かせる香り、野生の個体と人に育てられた個体との違いが繰り返し語られる。土さえも花の香りに影響する。この細部からは、美しさが単なる装飾ではなく、土と手入れを含めて成り立つ個性であることがわかる。
イッシュからヒスイへ
ドレディアは第五世代で、たいようのいしによってチュリネから進化するポケモンとして登場した。最初からエルフーンと並べて扱われることが多く、どちらもくさタイプで、進化方法が共通している。耐久よりも便利さに重きを置いた系統だが、純粋なサポート性能で比べると不利である一方、ドレディアにはよりはっきりした特殊攻撃の側面がある。
ヒスイ地方では、より運動能力の高そうな姿と、物理寄りの方向性を持つリージョンフォームを獲得した。単なる色違いではなく、同じ花のモチーフを別の角度から解釈した姿であり、社交場の王女というより、戦う踊り子に近い。通常の姿は、登場時から定着している王冠とドレスの美学を保っている。
花を活かす方法
通常の対戦では、くさを半減する相手がすでに弱ってから繰り出すと使いやすい。ねむりごなで相手の行動を止め、その隙にちょうのまいを積む。攻撃しながらHPを維持できるギガドレインも便利だ。パーティに晴れの要素があれば、ようりょくそによって素早さ90が大きく活き、相手に対応される前に圧力をかけやすくなる。
ほのお・ひこう・どくタイプの脅威が多いパーティに対して無理に選出する必要はない。強力な物理アタッカーの前に居座らせるのも避けたい。HP70と防御75では、長い殴り合いに耐えられない。にほんばれ、ねむりごな、ちょうのまい、ギガドレインはシングルバトルで使いやすい基本形だが、余計なダメージを受けずに場へ出すためのサポートが必要になる。
近い立ち位置の花の系統
キレイハナも、たいようのいしで進化するくさタイプとして似た位置にいる。しかしドレディアは特攻110とちょうのまいによって差別化できる。エルフーンはサポートや試合の流れを操作する手段が多いため、パーティ全体が晴れを中心に回らない場合は、そちらのほうが組み込みやすいことが多い。
ドレディアに関連する野生の持ち物はきゅうこんで、装飾的な見た目と、地下に根を張る植物としての性質をつなぐ要素になっている。緑色の体と塊のような姿の奥には、王冠、葉、ドレス、香りという要素が緻密に組み込まれている。デザインの別々の部分が、同じ物語を語っている。