マンムー徹底解説
寒さから生まれたマンモス
デザインは、ケブカマンモスとイノシシを組み合わせている。低いシルエットや鼻先、牙はイノシシを思わせ、毛と大きさは氷河期の動物につながる。こおりタイプなのは牙だけが理由ではない。種族全体が氷河期や、氷の下に保存された生物の遺骸と結びついている。じめんタイプは、体重や四足歩行の体つき、地面を踏みしめて突進する動物のイメージに合っている。
英語名は「mammoth」と「swine」をつないだもので、マンモスとブタ、あるいはイノシシを意味する。日本語名のマンムーは「mammoth」をもとに、豚の鳴き声に関係する擬音を加えたものだ。どちらの言語でも、同じ動物の組み合わせがはっきり伝わる名前になっている。
絶滅から戻ってきた種族
ポケモン図鑑の説明は、かなり具体的な物語を組み立てている。古代から存在し、数千年にわたって凍ったまま生き延び、氷河期のあとに数を減らした。10 000年前の壁画にも描かれている。新たに発見された生物としてではなく、姿を消したと思われていた先史時代の動物が、再び現代に戻ってきた存在として描かれている。
進化もこのイメージを強めている。ウリムーは小さく、地面を掘る段階を表し、イノムーは毛むくじゃらの姿を残しているものの、まだマンモス級の大きさには届かない。最終進化の条件にはげんしのちからが必要で、古代の種族の記憶につながる技として扱われている。レベルを上げるだけでは足りず、その瞬間にイノムーがこの技を覚えていなければならない。
物理火力と扱いにくい防御
攻撃130によって、攻撃するたびに重みが出る。じしんは最も直接的な手段で、つららおとしはじめん技に耐性を持つ相手や、こおりが弱点の相手を狙える。こおりのつぶては素早さ80をある程度補い、通常なら先に動く相手を仕留められる。はたきおとすで道具を奪ったり、ステルスロックで相手の交代を利用したりもできる。
問題は火力ではなく、場に出るまでの過程にある。こおりタイプは弱点が多く、じめんタイプから得られるのもでんき無効とどく耐性だけだ。みず、かくとう、ほのお、くさ、はがねの攻撃には弱点を突かれる。特防60は特殊アタッカーに対する危険をさらに高め、防御80ではHP110があっても物理攻撃を何度も受ける保証にはならない。
あついしぼうはほのおとこおりとの対面を改善するが、隠れ特性だ。どんかんはメロメロやちょうはつを防ぎ、ゆきがくれはあられのときに回避率を上げる。実際には、どの特性を選ぶかで安全に受けられる攻撃の種類が変わる。
世代ごとの変化
マンムーは第4世代でイノムーの進化形として登場し、それ以降も対戦での個性は同じ土台に支えられている。非常に高い攻撃、攻撃面で優秀なタイプの組み合わせ、こおりタイプの先制技へのアクセスがその柱だ。初期世代の対戦分析でも、物理アタッカーとして受け寄りのチームに圧力をかけ、2つの主力タイプで交代を咎められる存在として扱われている。
世代を重ねるにつれて、技構成を補う手段も増えてきた。はたきおとす、ステルスロック、アイアンヘッド、ストーンエッジ、10まんばりきによって、相手に応じて最後の技枠を調整できる。火力が最大の持ち味であることは変わらないが、ルールの変化や、より速いアタッカーの増加によって、サポートを受けて場に出るか、相手の交代に合わせて動く必要がある。通常の対戦では、HP110と攻撃130は場に出た瞬間から存在感を示す一方、素早さ80はどんなアタッカーの前にも無防備に残してはいけないことを思い出させる。