メガニウム徹底解説
メガで、さらにゼラニウム
名前は短い合成語だ。植物の属名で、首元の花びらの由来でもあるgeraniumに、接頭辞のmega-をつけている。日本語名もメガニウム、表記はメガニウムで変わらない。シリーズの日本語名によくある言葉遊びはなく、原語と訳語が一字一句一致する。第2世代では珍しい例だ。
体つきは別の方向を向いている。典型的な竜脚類で、長い首、太い4本の脚、小さな頭、水平な姿勢。草食恐竜と大きな花の組み合わせ自体はシリーズ初ではないが、カントーのモデルとは花の配置が逆だ。花は背中ではなく、たてがみがある位置についている。チコリータとベイリーフの触角は、顔の両側にある2本のひげ状の器官へと変わった。
フシギバナと同じ合計、配分は悪い
フシギバナとの一致を偶然と見るのは難しい。どちらも合計525で、HP80、攻撃82、素早さ80。どちらもしんりょくを持ち、成長速度は中速からやや遅め。メスは12.5 %で、タマゴグループも怪獣と植物だ。
差は、17ポイントの置き場所にある。フシギバナは防御83、特攻100なのに対し、メガニウムは防御100、特攻83。この入れ替えが、ほぼすべてを説明している。片方は攻撃に回り、もう片方は受けに回る。そして受ける側には、フシギバナのような複合タイプも、展開を速める特性もない。その代償は大きい。
自身の御三家と比べても有利にはならない。バクフーンは合計534、オーダイルは530。メガニウムは525で3匹のなかでは最低で、攻撃面ではなく防御面の数値が2つとも最高なのもメガニウムだけだ。『ポケットモンスター 金・銀』では、それが最初のジムから表に出る。相手はひこうタイプだ。
太陽を作る花
『Pokémon LEGENDS Z-A』では、デビューから25年後にメガシンカを獲得した。メガメガニウムは、くさタイプにフェアリータイプが加わる。これにより、かくとうタイプへの弱点がなくなり、ドラゴンタイプへの耐性が無効化になる一方、どくと[[はがね]]に対して新たな弱点が2つ増える。
注目すべきは、現在ほかのポケモンが持っていない特性メガソーラーだ。天気が晴れでなくても、技の扱いが強い日差しのときと同じになる。ソーラービームとソーラーブレードは溜めなしで出せ、こうごうせいも天候が有利なときと同じように回復する。通常の姿では、ソーラーブレードは威力125のわざマシンで、先に晴れにするか、1ターン溜める必要があった。メガメガニウムは、技枠を消費せず、天候役の仲間にも頼らず、その負担を取り払う。
これは元のデザインを読み替えた、なかなか面白い解釈だ。息で枯れ草をよみがえらせていたポケモンが、今度は太陽を背負うことになった。