ラムパルド徹底解説
頭が先に出る恐竜
ラムパルドのデザインは、頭部の骨のドームで知られる恐竜、パキケファロサウルスをもとにしている。その特徴を極端に強調して、頭をまるで破城槌のように見せている。頭蓋骨は体の大部分を占め、目は一部が隠れ、首やひざ、頭の突起も、突進するために作られた動物という印象を強めている。
この種族は、対立する要素を中心に構成されてもいる。シンオウで対になるのは、防御と盾を表現したデザインのBastiodonであり、ラムパルドはそれらを正面から突き破ろうとする力を表している。英語名は「rampart」「ram」「rampage」「hard」に関係する要素を組み合わせたものだ。日本語のラムパルドはRampaldとローマ字表記され、突進と硬さの両方を残している。
頭を犠牲にして頭蓋骨を得る進化
ズガイドスも同じ発想から出発しているが、ラムパルドはそれを極端な形まで押し進めている。レベル30で進化すると頭部が大きく発達し、こうげきは165まで上がる。一方、ポケモン図鑑の説明では、進化前と比べて脳が小さくなったことが繰り返し語られている。知性の進歩として描かれた進化ではなく、結果的に裏目に出た肉体的な特化なのだ。
この点はステータスにも表れている。こうげきは非常に高いが、ぼうぎょ、とくぼう、すばやさは60、50、58にとどまる。頭突きで木や建物を倒せる種族だが、長期戦に耐えたり、攻撃的な相手より先に反応したりするようにはできていない。
シンオウの化石から後発の仲間へ
ラムパルドは第4世代で、シンオウの化石ポケモンの1匹として登場した。その後の世代でも、いわタイプの物理アタッカーで、技範囲が広いという基本的な立ち位置は変わっていない。ほのおのパンチ、かみなりパンチ、じしん、かみくだく、れいとうビーム、しねんのずつきなどを覚えるため、読まれやすい交代先に負担をかけられる。ただし、とくこう65なので、特殊技はあくまで技範囲を補う手段であり、主軸にはならない。
登場する作品によって存在感も変わっている。『ポケットモンスター ソード・シールド』には登場しなかったが、追加コンテンツによって『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』に復帰した。『Pokémon LEGENDS アルセウス』では先史時代の生物らしい描写がより直接的になり、頭頂部で木を倒す力が改めて強調されている。
扱いにくい力をどう活かすか
使い方の基本は、攻撃を受けながら場に出さないことだ。相手の交代を誘った場面、味方のポケモンの交代技を使ったあと、あるいは相手が引かざるをえない状況なら、攻撃の機会を作れる。もろはのずつきは非常に大きなダメージを与えるが、威力150でも、これほど脆いポケモンで戦うことによる反動までは帳消しにできない。ストーンエッジはより扱いやすい代案で、じしんははがねやじめんへの打点になる。
ちからずくは追加効果のある技と相性がよく、技の威力を上げながら追加効果をなくせる。相手が無視したい防御系の特性に頼っているなら、かたやぶりのほうが優先される。つるぎのまいは、強制的な交代をそのまま決定力につなげられるが、すばやさ58のせいで、こうげきが上がったあとでも多くの相手に先手を取られる。
低速寄りのチームでは、相手のすばやさを抑えるサポートや、みず・くさ・かくとう・じめん技を受けられる味方と組ませると機能しやすい。いわ技を半減するはがねタイプには読み合いが必要で、先制技の使い手がいると動けるターンは大きく減る。ラムパルドは積み重ねで勝つポケモンではない。場に出て、攻撃し、倒される前に相手から楽な対処手段を奪うポケモンだ。