ヤナッキー徹底解説
リーゼントとトゲを持つサル
体つきはサルをもとにしているが、頭部は葉の塊で作られ、誇張されたリーゼントを思わせる形になっている。髪型はアメリカのグリーサーや日本の暴走族の美学を連想させ、トゲで覆われた尾は体の特徴をそのまま戦闘用の道具に変えている。繊細な植物を目指したデザインではなく、ポケモン図鑑の説明でも気性の荒さと葉の苦さが強調されている。
英語名のSimisageは、類人猿に関係する「simian」と、セージおよび賢者を意味する「sage」を組み合わせたものだ。後者の意味は、バオッキーやヒヤッキーと共有する三猿のモチーフに合っている。日本語名のヤナッキーは、ヤナギや葉野菜に関係する要素と、英語の「monkey」に由来する要素を組み合わせている。
いしを必要とする進化
ヤナップはレベルではこの姿にならない。リーフのいしを使うとすぐに進化し、小さなサルの印象から離れ、植物のリーゼントとトゲのある尾が完全に発達した、より攻撃的なシルエットになる。エレメント系のサル3匹はいずれも、いしを使うことで進化するタイミングが決まる。進化前にレベルアップで覚えたい技があるなら、使う前に確認しておきたい。早く使いすぎると、進化前でしか選べない技が出てくる。
バオッキーやヒヤッキーとの比較はわかりやすい。3匹は同じ種族値配分を持つが、くさ、ほのお、みずに応じてタイプと技範囲が変わる。ヤナッキーは葉のたてがみと、ヤナップよりも敵意の強い態度が見た目の特徴だ。
両刀型のアタッカー
すばやさ101、こうげき98、とくこう98によって、物理型、特殊型、両刀型のいずれも組める。実際には、両刀型にすると広い技範囲を活かしやすい。エナジーボールやソーラービームで特殊側から圧力をかけつつ、かわらわり、はたきおとす、シャドークロー、ばかぢからでくさ技を耐える相手にも対応できる。きあいだまはかくとう技が有効な相手への火力を加えるが、命中率の不安定さがリスクになる。
隠れ特性のしんりょくは、バトル終盤に傷ついた状態で残ることを評価する特性で、くさ技に追加の強化がかかる。くいしんぼうはきのみを軸にした、より限定的な使い方になるため、すぐに火力を上げられるわけではない。冒険では、ヤナッキーは遅いチームに穴を開けたり、傷ついた相手を仕留めたりできる。みずやじめんタイプに強く出られるのも利点だが、攻撃する前に何度も攻撃を受ける展開は避けたい。
取り残された理由
第5世代の対戦分析ではPUとNU、第7世代ではPUとZUに位置づけられていた。環境によって評価は変わったが、問題点は変わらない。ぼうぎょ63、とくぼう63は、技範囲を活かすために何度も場に出る必要があるポケモンとしては低い数値だ。くさタイプは有用な耐性をもたらす一方、よく見かける弱点も5つある。
より高い耐久を持つくさタイプや、役割がはっきりした攻撃型のポケモンが競争相手になる。ヤナッキーはすばやさと多タイプの技でその差をある程度埋められるが、長期的な殴り合いには向いていない。味方の交代後、相手を削ったあと、またはすぐには脅威を与えられない相手の前に繰り出すのが最も堅実だ。その場面では、タネばくだん、エナジーボール、きあいだま、はたきおとすによって相手はどの技が来るかを読まされる。読みを外せば、ヤナッキーの耐久では相手の反撃がすぐに届いてしまう。