スカタンク徹底解説
スカンクを砲兵に変えたデザイン
デザインの出発点はスカンク、おそらくブタバナスカンクだが、尻尾によって生物としての機能が、ほとんど機械のようなイメージへ変えられている。尻尾の先が開いて液体を前方へ飛ばし、幅広い体と頭の上に乗せた尻尾が戦車らしさを強めている。このモチーフは形だけにとどまらず、レベルアップでかえんほうしゃを覚えることや、発射前に液体をため込む能力にも表れている。
日本語名のスカタンクはSkutankとローマ字表記でき、スカンクとtank(タンク)を組み合わせた名前だ。英語名には、何かがひどく臭うことを表すstankの響きも加わっている。スペイン語訳では原名をそのまま使うため、この言葉遊びは主にデザインと図鑑説明に支えられている。
巣穴から尻尾の発射へ
スカンプーと比べると、進化後は体が大きくなり、幼体らしい目立つ特徴が薄れ、尻尾が体の中心的な器官になる。図鑑は3つの点を繰り返し強調している。液体は50 mを超えて飛び、発酵によって臭いが悪化し、食べたものによって悪臭が変わる。この組み合わせによって、単に大きくなったスカンクではなく、化学的な防御を使う前に準備する動物として描かれている。
行動面にも、あまり英雄的ではない一面がある。液体で獲物を倒せる一方、その臭いに耐えられないと食べ物を置き去りにする。この描写によって、完全に環境へ適応した捕食者としてではなく、自分の武器に限界を設けられた存在になっている。
世代をまたいだ変化
初期世代の対戦分析では、役割はおいうちと、逃げようとするエスパータイプの相手を排除する動きに強く結びついていた。おいうちは『スカーレット・バイオレット』で使えなくなっているため、現在の役割は、はたきおとす、ふいうち、ちょうはつ、どくびし、ゆうばくを軸にしている。基本的な考え方は変わらない。耐性のある技に後出しし、相手に選択を迫り、道具を変更したり強化を準備したりする余地を奪うのだ。
あくしゅうの見方も変わった。昔の分析では対戦への影響は小さかったが、現在の説明では、もともと別のひるみ判定を持たない攻撃にもひるませる可能性を加える。これだけでスカタンクが脅威になるわけではないが、何度も攻撃できるターンには見返りが生まれる。
通常の対戦で活かすには
くさ、どく、ゴースト、あく、エスパーの相手に繰り出すのが基本になる。はたきおとすで道具を外し、HP回復や状態異常を狙う耐久型のポケモンにはちょうはつを使える。ふいうちは相手が攻撃しなければ機能しにくく、みがわりや変化技、能力を上げるだけの相手には価値が落ちる。
じめんという穴は、チームのほかのポケモンで埋める必要がある。じめんタイプに後出しできる味方がいれば、最後にゆうばくを発動させるためのスカタンクのHPを残しやすい。特殊技に対しては複数のタイプへの耐性によって、とくぼう61という数値以上の余裕が生まれる。強力な物理技が相手だと、状況は逆になる。ベトベトンとの比較はわかりやすい。どちらもどくタイプで消耗戦を担えるが、スカタンクはあくタイプ、エスパー無効、すばやさ84を持つ一方、物理耐久を意識した運用が必要になる。
ゲップは威力120だが、使う前にきのみを食べておく必要があるため、その条件を用意せずに主力技として選ぶべきではない。かえんほうしゃは、どくやあくの攻撃を耐えるつもりの相手に刺さる。もう次の一撃を耐えられないときは、だいばくはつで威力250の物理ダメージと引き換えに退場できるが、早く失いすぎると、エスパー無効とふいうちによる圧力をチームから同時に失う。