ムクバード徹底解説
気性の荒い群れ鳥
ムクバードのデザインは成鳥のムクドリを基礎にしているが、実在の鳥をそのまま描こうとしているわけではない。頭部の黒っぽい羽毛、胸の白い模様、前方へ突き出した冠羽によって、より攻撃的なシルエットになっている。頭部の構造にはタゲリの特徴も取り入れられている。図鑑の説明にある、群れで暮らさなければ自分の弱さを補えない一方、群れ同士が出会えば争いになる種という設定にもよく合っている。
冠羽には、はっきりした物語上の役割がある。ヒスイ地方の図鑑説明では、冠羽がより発達した個体ほど強いとされているため、この飾りは単なる見た目の要素ではない。群れの中での上下関係を表すためのものだ。
鳥の名前を組み合わせた名前
日本語名の ムクバード は、ムクドリと bird(鳥)を組み合わせたもの。英語名の Staravia は、starling(ムクドリ)と、鳥に関係する avian を合わせている。英語名では日本語名にある具体的な鳥の名前を残さず、別の言語で同じ発想を表す名前に変えている。
この違いは、ムックルとの差にも表れている。ムックルのデザインは、より小さく未発達な段階を表している。ムクバードはすでに若い成鳥らしい姿で、ライン全体に共通する普通の鳥の模様を残しながら、冠羽や体格、縄張り意識の強そうな雰囲気を加えている。
今も見分けやすい中間段階
第四世代でシンオウ地方の序盤の生態系を構成するポケモンとして初登場し、その後の世代でもノーマルとひこうのタイプを維持している。進化ラインは、小さな鳥、群れで暮らす鳥、より頑丈な空の捕食者という、わかりやすい流れだ。本編の進化ラインに別の姿は追加されておらず、見た目の役割も一貫して中間進化のままとなっている。
一方で、覚える技は時間とともに変化している。レベルアップ、わざマシン、タマゴ技で覚えられる技は、すべての世代で同じではない。現在のゲームでは、とんぼがえり、おいかぜ、つばめがえし、ブレイブバードなどが技の選択肢として目立つ。初登場後には基礎経験値も調整されたが、全体的な種族値の傾向と、素早い物理アタッカーという個性は保たれている。
進化するまでの使い方
冒険中は、こうげき 75とすばやさ 80を活かして物理技を中心に使うといい。レベル9で覚えるつばさでうつは、安定したひこうタイプの技。つばめがえしは命中率を気にせず使え、レベル43で覚えるブレイブバードは、消耗と引き換えに最大級のダメージを与えられる。とっしんはノーマルタイプの打点を補える威力のある技だが、こちらも反動を受ける。
物理アタッカーと戦うときに実用的なのは、特性のいかく。接触技などに合わせて場に出し、相手のこうげきを下げてからとんぼがえりで応戦すれば、味方全体を大きく消耗させずにテンポを保てる。ふきとばしは能力上昇を積もうとする相手への対策になるが、優先度が低いため、使うターンは慎重に選びたい。
問題になるのは、最終進化後と比べたときだ。ムクホークは攻撃面の数値が大きく伸び、同じタイプの長所もそのまま持っている。そのため、レベル34を過ぎてもムクバードを使い続けるのは、能力値の向上を選ばない明確な判断になる。ムクバードの面白さは、いかく、すばやさ、そして早い段階から使えるひこう技によって、ストーリー攻略を支えられる短い期間にある。