カイデン徹底解説
風と電気でできた鳥
デザインの土台になっているのは、海鳥の小さなウミツバメ。風、海、荒天とのつながりに合ったモチーフだ。翼と頭部でそのイメージをシンプルな体に落とし込み、空気が翼を通り抜けると電気を生み出す。図鑑の説明では、陸地で獲物を探すのではなく、海の上で狩りをする姿が描かれている。水中に飛び込み、見つけたものを感電させてから、再び高度を取る。
英語名は、電力に関係する単位の「watt」と、モチーフになった鳥の「petrel」を組み合わせたもの。日本語名のカイデンは、海やウミツバメ、雷や稲妻を思わせる要素を組み合わせている。目の形は飛行帽にも見え、猛禽類に寄せすぎずに飛行との関係を強める意匠になっている。
独自の個性を持つ最初の段階
カイデンは第九世代で初登場し、過去作に由来するデザインやタイプの変更はない。ゲームでは『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』から登場する。タイカイデンへの進化でも海鳥と電気の要素は保たれるが、より飛行と発電に特化したシルエットへ変化する。
でんきタイプの鳥ポケモンの中では、エモンガのような種族とタイプを共有するが、コンセプトは森や人の暮らす場所よりも外洋に向いている。電気と飛行の組み合わせからサンダーを連想させる部分もあるものの、カイデンの出発点はもっと小型で、伝説のポケモンとは異なるスケールの動物だ。
無理をさせずに活躍させる方法
通常のプレイでは、序盤から覚える技が進む方向を示している。つつくはひこう技のダメージ源、でんきショックは電気による攻撃、でんこうせっかは弱った相手へのとどめに使える。その後はスパークで物理のでんき技のダメージが上がり、ボルトチェンジなら攻撃しながら同じターンにカイデンを引っ込められる。使えるようになれば、10まんボルトはより安定した特殊技になり、はねやすめはすぐには倒されない相手との戦いで温存に役立つ。
ちくでんは、でんき技への後出しをしやすくする。とくに相手が主導権を維持するためにボルトチェンジを使おうとする場面で有効だ。ふうりょくでんきは、風技を活用する構築で使いやすい。特性を発動させたあと、次のでんき技が対応する強化を受ける。かちきはさらに準備を必要とするが、相手による能力ダウンを利用できる。
じめん無効は強力な防御手段のひとつだが、全体的な耐久が高いわけではない。こおりといわには大きく削られ、HPと防御系の数値が低いため、等倍の強力な攻撃にもさらし続けられない。出すなら交代を誘う、隙のある相手を攻撃する、またはボルトチェンジで離脱するためだ。明確な有利がないまま場に残ると、たいていは悪い結果になる。
名前が伝えるもの
ウミツバメを選んだことで、海、風、雷のつながりがはっきりしている。現実の鳥は水面の上を飛び、厳しい天候にも耐える。パルデアのカイデンは、その環境を直接電気へ変える。分類の「うみつばめポケモン」も、特定の鳥の種類に限定せず、このモチーフを残している。
捕獲率180は冒険中によく出会うポケモンとしての役割に合っており、レベル25での進化も早い。最初から仲間に加えられ、次の段階まで育てるかどうかを決める前に、その戦い方を確かめられる。対戦での最大の長所は耐えることではない。でんき技とひこう技の組み合わせを相手に意識させつつ、ボルトチェンジで素早く離脱できる点にある。