セゴール徹底解説
帆から刃へ
デザインの出発点は、背中に大きな構造を持つ獣脚類の恐竜だ。もっとも分かりやすいモチーフはスピノサウルスだが、スペインで化石が発見され、背中に突起を持っていた恐竜のコンカベナトルにも当てはまる。腕のトゲと後ろ向きのヒレは、そうした特徴を寒冷地向けの生き物へ落とし込んだものだ。氷は単なる飾りではなく、顔のまわりに作り、背中に集めて武器へと変える。
英語名は寒さを示す「arctic」と、「back」「axe」を組み合わせたもので、背中とそこにある刃を表している。日本語名のセゴールは、背中と凍ることに関係する言葉から来ている。スペイン語名は英語名の構成を保っている。
まだ完成していない物理アタッカー
こうげき95が戦い方を決める数値で、HP90もあるため、反撃前に一撃くらいなら耐えられる。ぼうぎょ66ととくぼう65は控えめで、すばやさ62では主導権を握れない。とくこう45では、れいとうビーム、ふぶき、りゅうのはどうを中心にした構成はほぼ成立しない。ただし、物理技によりよい選択肢がないストーリー中なら、これらの技を使う場面はある。
もっとも簡単な構成は、つららおとしやこおりのキバのようなこおりタイプの技と、ドラゴンタイプの技を組み合わせることだ。かみくだくで対応範囲を広げ、つるぎのまいによって、受け身な相手との対面を本格的な脅威に変えられる。ねつこうかんは、ほのお技に合わせた交代を有効にするが、セゴールを耐久型のポケモンに変えるわけではない。かくとう、いわ、はがね、ドラゴン、フェアリーには、依然として効果ばつぐんを取られる。
セグレイブへつながる段階
セビエは小柄で、進化後のような攻撃力にはまだ届かない。セゴールになると見た目はより攻撃的になり、背びれはすでに剣のように見え、図鑑で描かれる宙返り攻撃を実行するのに十分な存在感が脚に出てくる。セグレイブは同じ発想をさらに大きな規模へ押し広げているため、中間進化のセゴールは、武装されているものの未完成な系列の姿として機能している。
冒険中に捕まえるか、セビエを進化させれば、珍しい2タイプの組み合わせを持つアタッカーを手に入れられる。レベル35で進化するため、セゴールはゲーム中盤から終盤のかなりの範囲を担当できる。効果ばつぐんの技を避け、水、くさ、でんき、ほのおの相手を活かしたい。前3つのタイプからは組み合わせによって受けるダメージが減り、最後のほのおはねつこうかんを発動させられる。
過去作を持たない初登場
セゴールは第九世代の『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』で初登場した。過去世代から受け継いだ変更点や、比較できる別のフォルムはない。レベル技も中間進化らしい構成で、レベル1でドラゴンテール、レベル29でこおりのキバ、レベル45でれいとうビーム、レベル55でつららおとしを覚え、ドラゴンクローはわざマシンで習得できる。
この系列でもっとも特徴的なのは、背中と氷の関係だ。ヒレは帆でも、甲羅でも、変形した尾でもない。戦闘中に刃へと変わる。その変化が、セゴールの体つきとドラゴン・こおりというタイプの組み合わせの両方を説明している。