テールナー徹底解説
杖のように使われる尻尾
テールナーのデザインは、特にフェネックを思わせるキツネがベースになっている。ただし最大の特徴は、尻尾に挿している木の枝だ。毛との摩擦で火がつく仕組みは、マッチを擦って火をつける動作を思わせる。枝をしまっているときは尻尾がほうきのようにも見えるため、動物らしい土台を保ったまま、魔女や魔法使いのイメージにも結びついている。
体つきには、日本の学生服やヨーロッパのルネサンス期の衣服を思わせる視覚的な要素が加えられている。腰まわりは短いスカートで覆われているように見え、胸の毛束や脚の毛によってフォッコとは異なる印象になった。この変化は見た目だけのものではない。テールナーは枝を攻撃の道具として使い、仲間への合図にも利用する。
名前が示すもの
日本語名のテールナーは、英語の「tail」と、フランス語でキツネを意味するrenardを組み合わせた名前だ。英語名のBraixenには、雌ギツネを意味するvixenと、炭火や熱を思わせるbraiseが読み取れる。どちらの名前も、デザインを要約する二つの要素、尻尾と炎を指している。
キツネの妖怪であるキツネのイメージは、後にマフォクシーへ進化して魔術らしさを強める流れにも合っている。テールナーは、その発想がまだ完全な魔法使いの姿ではなく、火のついた枝によって表現されている段階にあたる。
冒険ごとの変化
テールナーは第6世代の『ポケットモンスター X・Y』で、フォッコやマフォクシーとともに初登場した。その後、『ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』にも登場し、『ポケットモンスター サン・ムーン』、『ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン』にも再登場している。第8世代では登場せず、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』で再び収録された。
進化ラインの構成は一貫している。最初がフォッコ、中間進化がテールナー、最後がマフォクシーだ。ゲームごとに大きく変わるのは、別の姿が追加されたことではなく、登場する作品と、その世代で使える技のほうだ。近年の作品でも、ほのおタイプと特性のもうかが主な特徴として受け継がれている。
無理をさせずに活かす方法
ストーリーでは、とくこうを活かす特殊アタッカーとして使うのがよい。ひのこやほのおのうずで序盤を進め、その後はかえんほうしゃ、サイコショック、サイコキネシスでとくこう 90を活かせる。ニトロチャージは、すばやさ 73を補って、特別速くない相手なら先手を取りやすくする。ただし、それだけでHP 59やぼうぎょ 58、とくぼう 70が解決するわけではない。
おにびは物理アタッカーに有効で、ひかりのかべは特殊技から味方全体を守る。にほんばれはほのお技を強化し、ほのおタイプを軸にした戦術を後押しするが、準備に1ターン使うため、その間は低い耐久をさらすことになる。もうかはHPが少ない状態で生き残ったときに力を発揮するが、相手に先制技や効果抜群の技が残っているなら、意図的にその状態を狙うべきではない。
最終進化に達していないポケモンで戦う環境では、しんかのきせきによって耐久寄りの役割を持たせられる。マジシャンなら、接触技で相手の持ち物を奪う別の運用もできるが、攻撃を当てる必要があり、もうかを失う。世界の中では、尻尾の枝で危険を知らせる合図を作れるが、対戦で頼りになるのは、とくこうとエスパー技による攻撃範囲だ。