ホルビー徹底解説
スコップの耳と巣穴の名前
ホルビーはウサギの基本的なシルエットを取り入れ、必要な部分だけを大きく誇張している。耳は飾りではない。先端が指のようにいくつかに分かれていて、土をかき出す道具として機能する。ここから、穴を掘るウサギとスコップという2つのデザイン要素が生まれている。「あなほりポケモン」という分類も、この発想をまとめたもので、完全な地中生物に仕立てているわけではない。
英語名は「bunny」と「tunnel」を組み合わせた、動物とその活動をそのまま表す名前。ホルビーは、「horu」と、英語の「rabbit」またはそれに近い変形を組み合わせて、掘ることへの連想を残している。進化先も言葉遊びを引き継いでおり、ホルードでは子ウサギのイメージを離れ、地面を動かすのにさらに役立つ耳を持つ大人の掘削役として描かれる。
隠れ特性を持つ道中のポケモン
見た目は、冒険の序盤に出てくる小型ポケモン、たとえばビーダルやオタチを思わせる。種族値の合計237と攻撃36もその系譜に沿っていて、進化までの一時的なポケモンとして使うよう促している。ちからもちは評価を変えるが、隠れ特性なので、手に入る個体すべてが持っているわけではない。
ほかの道中の小動物系ポケモンとの違いは、技の範囲にある。あなをほるとじしんは、いわタイプやはがねタイプに有効で、ストーンエッジは油断して出てきたひこうタイプやむしタイプをカバーし、ワイルドボルトはみずタイプやひこうタイプへのダメージを広げる。とんぼがえりなら、交代を誘ったあとに引ける。問題は、ホルビーが一度に求めるものが多すぎること。主力技、カバー技、先制技、つるぎのまい、そして交代技をすべて欲しがる。
登場作品ごとの変化
第六世代で初登場し、アローラ地方のポケモン図鑑には登場しなかった。その後、『ポケットモンスター ソード・シールド』で復帰し、開けた場所に生息する姿を見せ、隠れ特性のちからもちも維持された。これらの作品で別のフォルムは追加されなかったため、種族としての個性はホルードへの進化と特性の選択に引き続きかかっている。
『ソード・シールド』の技習得は、物理攻撃を強く意識した内容になっている。早い段階であなをほるとじならしを覚え、後のレベルでとっしんとつるぎのまいを習得し、最後にはじしんといかりのまえばを覚える。わざマシンでは、まきびし、まもる、かわらわり、アイアンテール、ワイルドボルトも使える。世代ごとに新しいギミックを得た種族ではないが、ちからもちによって、平凡なアタッカーに見えるポケモンから、明確な脅威を持つポケモンへ変わったことが最大の変化といえる。
ターンを無駄にせず活かす方法
通常の冒険では早めに捕まえ、ちからもちを持っているか確認し、長期戦をさせずにレベル20まで育てるとよい。進化前は、強力な攻撃を正面から受けるより、すでに弱った相手を攻撃するほうが得意。でんこうせっかで終盤の削りを処理でき、あなをほるは相手が交代しそうな場面や、危険の少ない技を使うターンに活用できる。
リトルカップでは考え方が異なり、物理アタッカーとして使い、相手の対策が削れた試合後半まで温存する。とんぼがえりは主導権を保つのに役立つが、設置技があると場に出入りできる回数が大きく減る。先制技、より速いポケモン、ゴーストタイプの相手には、正確な読みが求められる。つるぎのまいを採用するなら交代を誘える味方が必要で、カバー技を優先するなら、試合を締めるための道具のどれかをあきらめることになる。