アバゴーラ徹底解説
甲冑をまとったウミガメ
アバゴーラは、特にアーケロンやプロトステガのような、太古の巨大なウミガメから特徴を取り入れている。その青い体色と甲羅の形から、オサガメを思わせるシルエットもある。甲羅の前面は防弾チョッキに似ており、その意匠は高い耐久力や、胸と背中を覆う岩のような防具ともよく合っている。
デザインは化石のカメだけにとどまらない。前足びれの先には指のような暗色の突起があり、貝殻や骨、さらには金属製の構造物まで砕ける強力なあごを持つ理由にもなっている。この食性には明確な意味があり、食べたものの栄養を使って自分の甲羅を硬くしている。
名前が語るもの
「Carracosta」は、英語で甲羅を意味するcarapaceと、costaを組み合わせた名前だ。海を連想させる要素がはっきりしており、海と水面を行き来する種族にも合っている。日本語名のアバゴーラは、肋骨や甲羅に関係する言葉をもとにしており、荒々しい力強さも感じさせる。分類の「こだいがめポケモン」は、原始的な性質と、よみがえった化石であることを示している。
からをやぶるの脅威から二番手の選択肢へ
第五世代で登場して以来、アバゴーラの対戦での個性はからをやぶるを中心に形作られてきた。この技は防御を下げる代わりに、攻撃、特攻、素早さを上げるため、素早さ32という数値も数ターンのあいだは大きな問題になりにくい。後の世代でもこの技を使えたため、準備後のアタッカーとしてだけでなく、物理受けとステルスロックを兼ねるポケモンや、すいすいで雨パーティに入る駒としても機能した。
対戦での歩みは安定していない。低いランクでは、ハードロック、防御133、アクアジェットの存在によって居場所を見つけた。より競争の激しい環境では、遅さ、くさへの4倍弱点、低い特防が重くのしかかる。*ガメノデス*は同じからをやぶるを使うプランでより素早く動ける代替候補であり、オムスターは特殊方面からの圧力に優れている。
活かし方
通常のプレイでは、くさ、でんき、かくとう、じめんで弱点を突いてこない物理アタッカーを相手に出すとよい。ハードロックは、威力の低い効果抜群の攻撃なら耐えやすくしてくれるが、4つの主な弱点そのものを解消するわけではない。場に出したら、ターンの流れを決めるのはからをやぶるだ。その後はアクアジェットで素早い相手にとどめを刺し、ストーンエッジやいわなだれで岩のSTABを補う。ハイドロポンプなら物理技に耐性のある相手を攻められるが、命中率は低い。
雨パーティでは、すいすいによって素早さを大きく伸ばせるうえ、あまごいで自分から天候を発動することもできる。この組み合わせは、からをやぶるで防御が下がり、雨でもくさへの弱点が消えないため、より慎重な運用が必要になる。その戦い方は、適した場所を見つけて初めて前へ進める化石ポケモンらしい。