プロトーガ徹底解説
化石から生まれたカメ
デザインの元になっているのは、先史時代のウミガメ。特に若いオサガメを思わせるシルエットだが、大型のウミガメであるプロトステガとのつながりもある。暗い甲羅、ひれ、強化されたくちばしによって、長距離を泳ぎ、水の外でも食事をする生き物らしく見える。泳ぎを覚えた陸ガメではなく、もともとは太古の海にいたポケモンだ。
英語名は turtle と tortuga の変形を組み合わせたもの。日本語名のプロトーガは、プロトステガと tortuga を合わせている。分類の「こだいガメポケモン」は、実在の動物を正確に復元したものではなく、原始的な祖先という発想をまとめたものだ。
イッシュ地方の化石からガラルの氷へ
プロトーガは第5世代で、イッシュ地方の化石のひとつとして登場した。最初から復元された種として扱われ、古代の海で暮らしていたことと、獲物を探して陸上にも出ていたことが図鑑で交互に説明されている。世代が進んでも、深海での生活と海岸での狩りという2つの側面は保たれた。
技の選択肢も対戦での存在感を増していった。決定力を左右するのは以前からからをやぶるだったが、教え技によってステルスロックも選べるようになった。リトルカップでは、がんじょうとオボンのみの組み合わせで攻撃を1発耐え、回復してから再びがんじょうを発動させる動きも可能だった。『ポケットモンスター ソード・シールド』では教え技にメテオビームも加わったが、使う前に1ターン必要になる。
防御を攻撃に変える
オムナイトと比べると、プロトーガはとくぼうと特殊方面の火力を犠牲にして、より高い物理耐久とアクアジェットを得ている。イシズマイとはがんじょうとからをやぶるを組み合わせる点が共通するが、むしタイプによる圧力の一部を、ほのおやいわに強く出やすいみず・いわの組み合わせに変えている。
進化前の役割は、特殊方面からまともに削れない相手を利用すること。がんじょうは最初のターンを作ってくれるが、弱点そのものを解決するわけではない。くさ、でんき、かくとう、じめん、いわの攻撃を受ければ、交代を強いられやすい。弱点技のダメージを継続的に抑えたいチームではハードロックが優先され、がんじょうは終盤にプロトーガを残す構成と相性がいい。
ターンを無駄にせず使う
通常の対戦では、弱点を突く技をもたない物理アタッカーを相手に出すと使いやすい。からをやぶるは、相手が交代するか、こちらを倒しきれない場面で使いたい。使ったあとはこちらの防御が下がるためだ。アクアジェットは弱った相手を仕留めるのに役立ち、22のすばやさのせいで必ず最後に動く状況も避けられる。
チームにすばやいアタッカーがそろっているなら、より慎重な選択肢としてステルスロックを使う手もある。あまごいはすいすいとみず技を組み合わせられるが、準備に1ターン使うため、攻撃範囲に割ける余地が少なくなる。進化後のアバゴーラも同じ土台を保ち、からをやぶるを使う展開をより深刻な脅威に変えてくれる。