ピィ徹底解説
ピッピに余計な音符
日本語名はピィ(Py)で、ピッピの名前を切り取ったものだ。家族3種はすべて、この音の響きを共有している。日本国外では事情が変わり、音楽由来だ。「clef」は五線譜の音部記号、「fa」は音名で、ピッピとピクシーにも同じ音部記号の名が入っている。系統全体がソルフェージュの用語で名づけられているわけだ。
デザインの出発点は形にある。顔のついた五芒星だ。図鑑説明はその輪郭の上に神話を積み重ねている。隕石、星の生まれ変わり、夜のダンス。その一方で、額の巻き毛と尖った耳は、1996年のゲームですでに登場していたピッピからそのまま受け継いでいる。
ノーマルではなくなった日
金・銀から第5世代まではノーマルタイプだった。第6世代で系統全体がフェアリータイプに変更され、この変化は見た目だけのものではない。ノーマルのころはゴーストを無効にし、かくとうだけが弱点だった。フェアリーになると、かくとう・むし・あくに耐性を持ち、ドラゴンを無効にする代わりに、どくと はがねという2つの弱点が増える。防御28の体では実戦上の差は小さいが、レベル12で覚えるチャームボイスがタイプ一致になり、それまで存在しなかったドレインキッス、マジカルシャイン、じゃれつくも技の候補に加わった。
もうひとつの世代交代要素が特性だ。第5世代までは、この系統だけが図鑑全体でマジックガードを持てた。今では、もっと強い種族を含むいくつかのポケモンが共有している。
8つの技で終わり
レベルアップ技は8つで、20で終わる。最初からはたく、はねる、まねっこ、4でうたう、8でてんしのキッス、12でチャームボイス、16でアンコール、20であまえるだ。まったく何もしない技であるはねるが、生まれたときから持っている3つの技のひとつなのは、どんなポケモンなのかをよく表している。まねっこは相手が最後に使った技を繰り返すが、素早さ15では必ず後攻になる。
20以降に覚える技はすべてわざマシン経由で、候補は一気に増える。かえんほうしゃ、だいもんじ、サイコキネシス、ソーラービーム、シャドーボール、あなをほる、さわぐ。何でも覚えてきた系統の名残だ。特攻45、攻撃25では、どの技もわざマシンを使う理由にならない。教える価値があるのはゆびをふるくらいだ。勝てる技ではないが、第1世代から続くこの家の技であり、これほど遅いポケモンが使うと、どの方向にも記憶に残るターンを生み出す。
さらにひかりのかべとリフレクターも使える。フレンドガードと組み合わせれば、倒れるまでのあいだにダブルバトルで果たせる唯一のチーム役割になる。
クリスタルのタマゴ
ポケットモンスター クリスタルバージョンでは、34ばんどうろの育て屋の主人からふしぎなタマゴを受け取れた。そのタマゴから生まれる可能性があるベビィポケモンのひとつがピィだった。あのタマゴは色違いが生まれる確率が通常より大幅に高く、長いあいだ、連鎖もカウンターも使わずに色違いを手に入れる現実的な方法だった。
野生で出る場所は少なく、ほとんどが高地に関係している。第4世代ではテンガンざんとじまんのうらにわ、第7世代では夜のホクラニだけだ。ププリンとは境遇がよく似ている。第2世代のベビィポケモンで、なつき度で進化し、第6世代でフェアリータイプを得た。どちらの系統も最後の進化に月の石を求めるので、両方を育てるトレーナーは同じ石をめぐって争うことになる。倒すと基礎経験値44と、特防の努力値1を得られる。