メテノ徹底解説
空から落ちてくるカプセル
メテノは隕石や流れ星を出発点にしているが、デザインにはもう1つの見方もある。りゅうせいのすがたは閉じたカバーとして機能し、その下には殻が割れたときだけ姿を現す色付きのコアがある。中身を開けて初めて確認できる玩具のカプセルを思わせる一方、むき出しになったコアの形や色は、小さな星形のキャンディーも連想させる。宇宙の岩石、驚き、壊れやすさを、丸いシルエットのまままとめたデザインだ。
英語名のMiniorは「meteor」と小さいもののイメージに関係している。日本語名のメテノは「meteor」と「nano」を組み合わせたものだ。デザインはデザイナーのHitoshi Arigaに、コンセプトは図鑑説明の執筆にも関わったMasafumi Nukitaに結びついている。
殻は飾りではない
この種は第7世代で、固有の仕組みとともに登場した。特性のリミットシールドはHPが半分より多いあいだ殻を保ち、半分になると殻を壊す。むき出しのすがたは飾りの違いではなく、耐える段階から攻める段階へ移る合図だ。コアの7色は別々のすがたとして存在するが、すべて同じりゅうせいのすがたを共有している。
登場作品での扱いは一定していない。『ポケットモンスター サン・ムーン』で初登場し、第8世代では登場せず、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』ではVer.3.0.0以降に復帰した。その空白によって、技やすがたが見られる環境は変わったが、中心となる仕組みは変わっていない。
期限つきの殻
対戦で比較するなら、ほかのいわタイプのアタッカーよりも、準備の1ターンを即座に脅威へ変える種のほうが参考になる。カラナクシは役割もタイプも共通しないが、目立つすがただけでは遅いプランを補えないことを思い出させてくれる。メテノには、受けるダメージを管理し続ける必要がある。弱点を突く技を持つ相手に早く出しすぎると、からをやぶるを使う前に殻が割れてしまう。逆に待ちすぎれば、立ち位置を得られないままHPだけを失う。
最も直接的な流れは、ステルスロックをまき、相手の交代に合わせてからをやぶるを使い、ストーンエッジかパワージェムで攻める形だ。相手にはっきりした対抗手段が残っているなら、とんぼがえりで場を離れられる。だいばくはつは、蓄積したダメージや罠の影響で再登場が難しい終盤に回したい。壁役として扱うべきではない。りゅうせいのすがたではぼうぎょ100、とくぼう100があり、等倍の攻撃にはある程度耐えられるものの、HP60では受け続けることはできない。
戦い方を変えない色
赤、オレンジ、黄色、緑、青、藍色、紫のコアは別々のすがたであって、対戦上の役割が分かれる性格ではない。見た目やコレクションには関わるが、戦い方はリミットシールド、からをやぶる、そしてHP管理に依存したままだ。持ち物として持たせられるほしのかけらは宇宙由来の設定に合っているが、戦略そのものは変えない。
この種を定義するのは、その矛盾だ。殻は丈夫なのに、壊れることを前提にしている。コアは攻撃面で素早さを得るのに、長時間むき出しのままではいられない。図鑑では、殻を失って落ちてきた個体が、宇宙へ戻ろうとする様子まで描かれている。より速く攻撃できるようになるのと同じ変化が、その個体の行き先まで決めてしまう。