タタッコ徹底解説
ボクシングするタコ
デザインの出発点はタコとボクサー。丸みを帯びた頭、短い触手、オレンジ色の模様がプロレスのマスクを思わせる一方で、タコをとくに器用な動物としては描いていない。図鑑説明では、知能が3歳児ほどで、触手が頻繁に外れてしまうことが強調されている。実在のタコに結びつく2つの特徴を逆転させたギャグで、こちらでは知能が低く、触手は主に殴るために使われる。
英語名は、強く殴るという意味の「clobber」と「octopus」を組み合わせたもの。日本語名のタタッコは、叩く、戦い、攻撃、タコに関係する言葉を重ねた名前で、分類名に登場する駄々っ子のイメージも残している。この組み合わせが、格闘タイプとガラルで描かれる行動の両方につながっている。
ガラルでの初登場から変化するレパートリー
第八世代でオトスパスとともに初登場し、その後のゲームでも同じ進化ラインを保っている。世代が変わると技のレパートリーも変化し、初登場世代での習得内容は後の作品と一致しない。ただし、物理攻撃、能力を上げる技、相手を困らせる手段という中心的な方向性は変わっていない。
この変化は、進化ラインでの立ち位置を理解する助けにもなる。進化前は素早さと火力を犠牲にして、小さく、不器用で、好奇心旺盛なポケモンとして描かれている。オトスパスは同じタコと格闘家の組み合わせを、より戦闘に特化した体つきへ発展させた姿だ。
テクニシャンの狭い活躍の場
最も活かしやすい組み合わせは、テクニシャン、ともえなげ、そしてチームへのサポートだ。ともえなげの威力は60で、比較的低威力の技なので隠れ特性とも噛み合う。相手を強制的に交代させる効果は、場に交代時のダメージ要素があるときほど価値が高い。交代するたびに相手はその消耗を受け入れなければならないからだ。
リトルカップでは、耐久寄りの配分にすることで、ビルドアップを使ったり、能力上昇を積んだ相手を強制的に退場させたりする時間を作れる。ちょうはつは一部の守りの展開を止められ、進化にも必要になる。ねむる、まもる、こらえるはターンを引き延ばすのに役立つが、ポケモン自体の動きが遅いため、相手に主導権を渡す場面も多い。
置いていかれる理由
問題は技が少ないことではない。かわらわり、じごくぐるま、ばかぢから、インファイトといった格闘技に加えて、たきのぼり、ダイビング、アクアブレイク*のような水技も使える。問題は、そのレパートリーを安定した脅威に変えられる種族値がないことだ。素早さが32しかないため、ほとんどのアタッカーに先手を取られ、HP50と特防50では特殊技を安心して受けられない。
格闘タイプのおかげで、ノーマル、こおり、いわ、あく、はがねとの相性は改善されるが、ゴーストタイプのポケモンには主要な2つのタイプ一致技を無効化される。ひこう、エスパー、フェアリーにも簡単に圧力をかけられる。そのため、通常プレイでは、進化を残した序盤から中盤に物理アタッカーとして使い、サポート技も活かすほうが、チームの中心に据えるより向いている。触手は再生するが、種族値の欠点までは再生しない。