イワパレス徹底解説
地層でできた家
デザインの出発点はヤドカリだが、普通の貝殻の代わりに、層に分かれた岩のブロックを使っている。見えている線は地層の重なりを思わせ、すみかを小さな鉱物の建造物のように見せている。この発想は日本語名のイワパレスにもつながる。イワは「岩」を意味し、パレスは宮殿のイメージを加えている。英語名のCrustleは、甲殻類を指す言葉と、城や要塞のような構造物を指す要素を組み合わせたものだ。
このコンセプトは2つの進化段階の違いも説明している。イシズマイは比較的小さな石をすみかにしているが、イワパレスは要塞のように見える、はるかに大きな塊を背負う。生息地が変わる進化ではなく、同じ行動が拡大したものだ。
岩が敗北になるとき
イッシュの図鑑説明では、岩が勝敗を決める条件になっている。個体同士が縄張りを争い、どちらかの岩が壊されたところで戦いは終わる。その結果は物理的なものだけではない。負けた個体は安全を失い、弱り始める。だからこそ、雨は行動に関係する。地面が湿っている間は隠れ、乾いた環境ではすみかを何日も運べる。
図鑑はハサミについても別の細部を残している。その硬さは、ドサイドンのプロテクターにさえ穴を開けられるほどで、これは攻撃105と、種族内で攻撃面に置かれている比重にも合っている。
イッシュから現在の対戦へ
イワパレスは第5世代で初登場し、それ以前には登場していない。その後、複数の後続世代にも登場し、技のレパートリーや種族値には調整が入った。しかし、対戦デザインの軸は変わらなかった。防御125、攻撃105、素早さ45に加え、ステルスロック、まきびし、からをやぶるを使える点だ。
Smogonの分析がある世代では、下位カテゴリに登場する。素早さでも特殊火力でも勝負するポケモンではない。役割はもっと具体的だ。がんじょうによって、HP満タンなら本来倒されるはずの一撃を耐え、ステルスロックやまきびしを設置して、チームの後続が動きやすい盤面を作れる。別の選択肢として、からをやぶるは耐久を攻撃性能に変え、受け身の状態を物理アタッカーとしての脅威に変える。
ターンを無駄にせず組み込むには
防御型では、がんじょうを有効に保つためにHP満タンを維持する必要がある。防御125を見て物理技に何度も後出ししたくなるが、残りHPに依存するダメージと、みず・いわ・はがねへの弱点によって、その余裕はすぐに削られる。その役割では、初手から直接ダメージを狙うより、ステルスロックを設置するほうが価値が高い。相手が簡単に交代できないなら、まきびしでさらに圧力をかけられる。
攻撃型は、先制技や、強化後でも素早さで上回る相手がいなくなったあとに動かすと機能しやすい。からをやぶるにいわなだれとシザークロスを組み合わせれば、2タイプで攻撃できる。ロックブラストは複数回攻撃なので、特定のみがわり対策にもなる。くだけるよろいはこのプランを加速できるが、防御が下がるためイワパレスはさらに無防備になる。がんじょうは爆発力で劣るものの、序盤にステルスロックやまきびしを設置するにはより安定している。
ヘビーボンバー、じしん、ストーンエッジ、ボディプレスによって選択肢は広がるが、主な問題は解決しない。遅さ、控えめな特防、そして道具とHPを良好な状態に保つ必要があることだ。