イシズマイ徹底解説
石でできた家
イシズマイはヤドカリをもとにしているが、捨てられた貝殻ではなく、自分の分泌液で掘った石を使う。この設定は、岩宿りポケモンという分類にも合っている。背中にたまたま岩を載せているのではなく、住みかとして整えているのだ。日本語名のイシズマイも、石と住まいの関係をそのまま表している。英語名の「pebble」は、住みかに使う小石を指している。
ポケモン図鑑には、もう少し厳しい一面も書かれている。石にひびが入ると、別の石を見つけるまでイシズマイは落ち着かなくなる。代わりなら何でもいいわけではなく、大きさや形が合っていなければならない。見つからないときは、カバルドンの体に開いた穴を利用する。ダンゴロやタンドンとの敵対関係も、石の空間をめぐる争いと考えれば自然だ。
第五世代からガラルへ
第五世代で初登場し、ソード・シールドにも同じコンセプトのまま登場した。岩に守られて戦う、小さなカニのポケモンである。進化後のイワパレスはこの発想をより大きな規模に広げているが、イシズマイは今でもラインの小さく扱いやすい段階にあたる。違いは見た目だけではない。進化すると数値が伸びて物理面での存在感が増す一方、イシズマイは倒される前に具体的なチャンスを作ることで役割を果たす。
レベル技の習得順も、この進行を補強している。最初にすなかけとれんぞくぎりを覚え、早い段階でうちおとすとむしくいを習得し、その後はいわなだれ、ステルスロック、ロックブラストを覚える。準備技の流れの最後にはからをやぶるがあり、その後に続くがんせきほうは威力150を誇るものの、使うタイミングを慎重に選ぶ必要がある。
それでも埋められる枠
リトルカップでは、イシズマイはステルスロックとまきびしを使えるうえ、がんじょうとからをやぶるを組み合わせられる点で、ほかのステルスロック要員と差別化される。やることは単純だ。HP満タンで場に出て、がんじょうで一撃を耐え、場を整えるか能力を上げる。相手が弱っていれば、ロックブラストとシザークロスで試合を決められる。じしんは、技の一部を受けられるはがねやいわタイプへの対抗手段になる。
この作戦は、事前にダメージを受けていると崩れる。ステルスロックなどのわざ、どく、やけどは、がんじょうに必要な条件を壊してしまう。ちょうはつを受ければ、場にわざを設置したりからをやぶるを使ったりできない。かくとうタイプの相手との殴り合いも厳しく、みずタイプの攻撃は主な弱点のひとつを突いてくる。相手のステルスロックなどを解除してから出し、物理方面の対抗手段を残している相手には繰り出さないようにしたい。
限界のはっきりした石
いちばん活かしやすい数値は、85という基礎ぼうぎょだ。ただし、HPは50、とくぼうは35なので、攻撃を長く受け続けることはできない。くだけるよろいなら物理技を受けてすばやさを上げられるが、ぼうぎょが下がるため、次の攻撃には弱くなる。シェルアーマーは急所を防ぎ、急所頼みの攻撃に対して安定するものの、準備の可能性を変える特性はがんじょうである。
通常のプレイでは、序盤の物理アタッカーや、イワパレスが登場する前のステルスロック要員として使うのが向いている。野生のイシズマイが持っている道具はきちょうなホネとかたいいしで、どちらもこの種族の発掘と岩との関係を思わせる。