クマシュン徹底解説
鼻を武器にする子グマ
デザインの出発点はホッキョクグマの子どもだ。絶えず鼻水を垂らしているのは、寒さと鼻水の連想をそのまま形にしたものだが、その発想は戦闘にも持ち込まれている。鼻水は単なる欠点ではなく、クマシュンが吸い込み、こおり技へと変える素材なのだ。図鑑の説明にはデザインを読み解く手がかりもある。鼻水の粘り気が体調を表すと同時に技の威力にも影響するため、元気かどうかで見た目が少し変わる。
英語名は、クマの子どもを意味する「cub」と、くしゃみの擬音「achoo」を組み合わせたもの。日本語名のクマシュンは、クマの「kuma」と、くしゃみの表現「kushun」を合わせている。どちらの言語でも、鼻が特徴の小さなクマという同じ発想がはっきり伝わる。
イッシュからパルデアへ
クマシュンは第五世代でツンベアーとともに初登場し、最初からイッシュ地方の雪原と結びついていた。図鑑の説明では、体調、鼻水、こおり技の威力の関係が繰り返し語られている。その後の世代にも登場し、ポケットモンスター スカーレット・ポケットモンスター バイオレットにも登場した。現在の技構成にも種族の基本は残っており、序盤のこなゆきとこごえるかぜ、高レベルで覚えるふぶき、天候を整えるゆきげしきが軸になる。
進化してもタイプは変わらず、小さなクマがはるかに大きな姿へ変わる。ウリムーとは、冒険中の立ち位置がよく似ている。どちらも小柄なこおりタイプで、進化すると大きく強化される種族だ。[タマザラシ](/pokemon/spheal]も幼く丸い姿という点では共通するが、クマシュンではそれがつねに湿った鼻に置き換わっている。
進化前にできること
通常の冒険では、攻撃70を活かしてきりさく、あばれる、こおりのキバ、のしかかりを使える。一方、特攻60ならこおりのいぶき、なみのり、ふぶきを軸にすることもできる。両方の分類を混ぜる必要はないが、相手にひとつの耐性だけで技構成全体を止められにくくなる。こらえるでHPを1残して最後の行動を狙い、ねむるでダメージを回復する動きも可能だが、後者は眠っている間のターンを失う。
ゆきげしきはゆきかきやゆきがくれと相性がいいものの、あられを維持できるかに左右される。チームが天候を中心に組まれていないなら、びびりは発動機会が限られ、脆さも解決しない。かくとう、ほのお、いわ、はがねタイプの脅威は避けるべきだ。防御と特防が40しかないため、なおさらである。動きの遅い相手に繰り出し、こおり技で攻撃してから物理技を受ける前に引くのが、もっとも活躍しやすい流れになる。
鼻水が示す体調
図鑑の説明では、毎回技を使う前に鼻水をすすり、気に入らない相手にはそれを塗りつけるという、あまり行儀のよくない習性が描かれている。また、健康なときも鼻水が止まらない理由が説明されている。粘り気のある鼻水は病気の兆候ではなく、クマシュンの機能の一部なのだ。
この要素によって、クマシュンは図鑑に登場するほかのクマたちとも区別される。ツンベアーも極地のテーマは受け継いでいるが、子グマらしさを捨て、氷と物理的な強さを前面に出した成体の姿になった。クマシュンを特徴づけるのは、その前段階にある。鼻をすすること、冷気をためること、そしてその直後に技を放つことだ。