ツンベアー徹底解説
氷柱のひげを持つホッキョクグマ
基本モチーフはホッキョクグマだが、単なる動物の再現にとどまらない2つの特徴が加えられている。ひとつは鼻先の周りから伸びる氷のひげ、もうひとつは顔を覆う尖った氷の形だ。英語名のBearticはbеarとarcticを組み合わせたものとされ、結晶化したひげからbeardも連想させる可能性がある。日本語名のツンベアーは、ツンドラ、つらら、クマを思わせる要素を組み合わせた名前だ。
ひょうけつポケモンという分類は、雪の中で暮らすだけではない生態に合っている。息で周囲の環境を変え、武器や道、休むための足場を作る。図鑑の説明では北の海との関わりが繰り返し描かれ、クマシュンを守る性質が、見た目ほど攻撃的ではない一面を加えている。
第七世代で受けた強化
ツンベアーはクマシュンとともに第五世代で登場した。第七世代では対戦面で明確な強化を受け、こうげきが上がり、ゆきかきを獲得した。すばやさ50という問題は完全には消えなかったものの、天候によって多くの相手を上から攻撃できるアタッカーになった。すでに雨を利用できるすいすいもあるため、戦術面ではあられパーティだけに限定されていない。
ただし、防御面の問題は解決していない。こおり単タイプのままで、繰り出しを安定させる追加の耐性もなく、場に出た最初のターンから主導権を維持する必要がある。
ほかの氷のクマとの違い
クマシュンは別の役割を持つ。進化ラインの前半に登場する小型のポケモンで、コンセプトの幼少期を表している。ツンベアーになると、身近な環境に頼る存在から、自分で生み出した氷を操る存在へ変わる。対戦ではこの進化が能力値の配分にも表れており、こうげき130が変化の根拠になる一方、すばやさ50のため天候かアクアジェットに頼らざるをえない。
アローラのサンドパンと比べると、こおり・はがねの複合タイプや高い防御性能、攻撃を受けて繰り出しやすい性質を失っている。その代わり、物理面での火力は高く、インファイト、じしん、かみくだく、じゃれつくによって広い範囲を攻撃できる。マンムーに対してはじめんタイプと防御面での使いやすさを欠くが、なみのり、アクアブレイク、アクアジェットといったみず技は使える。
行動回数を無駄にせず活躍させるには
もっとも直接的な使い方は、あられが active な状態まで温存することだ。ゆきかきで遅さを補え、ゆきの天候効果が適用されるゲームでは物理耐久も上がる。つるぎのまいを使えば、相手は攻撃するか交代するかを迫られるが、どんな相手の前でも積もうとしてはいけない。ほのお、かくとう、いわ、はがねには即座に脅かされる。
つららおとしが主なダメージ源となり、インファイトはこおりを受けるはがねタイプに大きな負担をかける。じしんを入れておけば、自分のぼうぎょととくぼうを下げる技にいつも頼らずにすむ。チームが雨を使うなら、すいすいとアクアジェットで別の役割も持てるが、天候だけでは場の危険への弱さは消えない。『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』では、対戦での役割は天候パーティと、その物理的な圧力を活かせるルールに結びついている。