シキジカ徹底解説
進化後を起点に作られた子ジカ
デザインのもとになったのはニホンジカの子ジカで、黄色い花が動物と植物の周期とのつながりを強調している。発想はメブキジカから発展したもので、まず成体のシルエットを決め、そのあとで若い段階が作られた。この方向性によって、花や変化する色、頭に隠れた特徴が最初から存在する形になっている。
日本語名のシキジカ(Shikijika)は、四季(shiki、「四つの季節」)と鹿(shika、「シカ」)を組み合わせたものだ。英語名のDeerlingは、deer(「シカ」)に、若い動物や小さい動物を表す接尾辞の-lingを加えている。スペイン語名も英語の形を保っている。
種族の特徴としての季節
ポケモン図鑑の説明では、体の色やにおいの変化が湿度、気温、季節の移り変わりと結びつけられている。単なる見た目の変化ではなく、体毛のにおいが季節の始まりを知らせる役割を持つ。このつながりによって、進化系列のあいだ姿がほとんど変わらない、ほかの哺乳類モチーフのポケモンとは違った個性が出ている。
この種が初登場したのは、探索中に季節が直接関わっていた第五世代だ。その後、ゲーム側の季節の管理方法や姿の扱いが変わるにつれて、この特徴の表現も世代ごとに変化した。それでも中心にある発想は変わらない。環境によって姿が変わり、ゲーム内の暦を生きた形で示す存在なのである。
まだ進化していない段階でできること
通常のストーリーでは、非常に耐久力の高い相手と戦う前が最も活躍しやすい。すばやさ75のおかげで先に動きやすく、そうしょくによってくさタイプの技に対してチャンスを作れる。チームですでににほんばれを使うなら、ようりょくそで多くの相手より先に攻撃できるすばやさを得られる。ソーラービームはその天候を活かせるが、とくこう40のため、晴れていないときはエナジーボールのほうが安定する。
こうそくいどうとバトンタッチを使えば、サポート役に回すこともできる。あまえるで相手のこうげきを下げたり、まもるで技を見極めたり、みがわりで行動回数を稼いだりもできるが、HP60とぼうぎょ・とくぼう50では長く耐えられない。すてみタックルは反動と引き換えに強く攻撃でき、とっしんは負担が少ないため、冒険の序盤から中盤に向いている。
似たポケモンが示すはっきりした限界
モンメンとは、サポート技を使い、くさタイプを活かせる点が共通しているが、状態異常や変化技の扱いやすさではモンメンのほうが優れている。ツタージャとは攻撃面で似た関係にあり、そうしょくでくさタイプの攻撃を受けてこうげきを上げられる。ただし、この強みを活かすには相手の交代を正しく読まなければならない。
能力値の配分は、耐えることにも一方向から殴ることにも特化していない。こうげき60とすばやさ75があれば、序盤の物理アタッカーとしては役割を果たせるが、とくこう40では特殊一本の戦術は成立しにくい。レベル34での進化ですべての問題がすぐ解決するわけではないものの、冒険やサポート向きのポケモンから、攻撃面でも存在感のある種へ移る節目にはなる。