ツタージャ徹底解説
つる植物でできたヘビ
デザインの出発点は、つる植物と結びついた緑色のヘビ。デザイナーの田上玲子は、つるのような見た目をしたヘビの絵本から着想を得たと説明している。結果として、爬虫類らしい頭、細長い体、太陽の光を蓄える植物の尻尾が形になった。腕と脚はヘビらしさをやわらげると同時に、手よりも器用にツタを扱える理由にもなっている。
日本語名の ツタージャ は、つる植物のツタを表す「tsuta」と、ヘビを表す「ja」を組み合わせたもの。英語名のSnivyは、snakeとivyに由来する。発表直後の数か月には、斜めに傾いた表情と自信ありげな雰囲気から、ファンのあいだで「Smugleaf」というあだ名で呼ばれることもあった。
脚を捨てていく進化系統
ツタージャは第五世代で、イッシュ地方の3匹の最初のパートナーの1匹として登場した。進化系統には明確な流れがある。最初の段階ではまだ4本の脚を持ち、ジャノビーでよりしなやかな姿勢になり、ジャローダで長い体と威厳のある立ち姿を持つヘビへと行き着く。この系統の文化的なモチーフは西洋と結びついており、中国や日本の影響があるとされるポカブやミジュマルの系統とは対照的だ。
原作のゲームでは、特性のあまのじゃく自体は種族データに存在していたが、最初から一般に使える状態ではなかった。あまのじゃくを持つジャローダを正規に入手できるようになったのは、2015年に行われた配布イベントから。その後、この特性を系統内の個体に遺伝させられるようになった。この変化によって、対戦での評価は一気に変わった。
地味な最初のパートナーからリトルカップのアタッカーへ
あまのじゃくが使えなかったころのツタージャは用途が限られており、主にひかりのかべ、リフレクター、ちょうはつ、そして63のすばやさに頼っていた。あまのじゃくとリーフストームの組み合わせが登場すると、役割がはっきりした。リーフストームはとくこうを下げるが、特性が効果を逆転させて2段階上げる。45から始まるとくこうも、1回当てるだけで大きな問題ではなくなる。
リトルカップでは、特殊アタッカーや終盤の掃除役として使われる。ただし、相手の対策ポケモンがすでに弱っていることが前提になる。まもるは相手のターンを見極めるのに使え、みがわりは主導権を維持しやすくし、はたきおとすは道具に依存する相手への対策になる。ちょうはつなら、回復や能力変化を狙う相手の動きを止められる。攻撃範囲は相変わらず狭く、くさタイプの技はみず、じめん、いわに有効だが、ほのお、ひこう、むし、こおり、どくへの対策に苦しみやすい。
ゲーム中で活かす方法
ストーリーでは、最後の一押しに支援が必要な高速アタッカーとして扱うとよい。レベル16で覚えるマジカルリーフは安定したダメージ源になり、メガドレインはHPを回復できる。リーフブレードは、特殊技を受けやすい相手への物理技として使える。レベル34ではギガドレインを覚え、ダメージと回復を両立できる。レベル40で覚えるリーフストームは、あまのじゃくがあれば戦い方そのものを変える技だ。
レベル17での進化は、早い段階で存在感を高められるので基本的には有用。一方、特定の制限を設けたプレイをするなら、ツタージャ固有の技を早くから使えるように進化を遅らせる選択肢もある。小さな体、エネルギーを失うと垂れ下がる尻尾、太陽の光への反応が、まとまった個性を形作っている。草むらに身を隠すヘビではなく、太陽の下で活動し続ける必要がある植物の生き物だ。