ジジーロン徹底解説
ひげと雲を持つ龍
デザインを担当したのは有賀ヒトシで、中国の龍についての非常に具体的なイメージを出発点にしている。雲、風、慈愛と結びつく存在で、白い体毛は積雲を思わせる。一方、老人の顔つきは、ポケモン図鑑で描かれる守護者としての役割につながっている。最初から凶暴な龍というわけではない。保護している子どもが誰かに傷つけられたとき、脅威が姿を現す。
英語名はそのままで、dragon と grampa、つまり「おじいちゃん」をくだけて表す言葉を混ぜている。日本語のジジーロンは「老人」を意味するじじいと、中国語で「龍」を意味するlongを組み合わせた名前だ。分類の「ゆうゆうポケモン」も、穏やかさ、高齢、そして一線を越えられたときだけ現れる怒りを別の角度から表している。
アローラへの遅い登場
ジジーロンは第七世代で初登場し、進化の系統は与えられなかった。『ポケットモンスター サン・ムーン』では、ぼうふう、じゃれつく、エアスラッシュなど、後に変わった技もタマゴ技に含まれていた。『ポケットモンスター ソード・シールド』では、ドラゴンダイブ、しろいきり、くすぐるがタマゴ技になり、さらにスケイルショットとうっぷんばらしを教え技で習得できるようになった。また、ハイドロポンプ、かえんほうしゃ、れいとうビーム、かみなり、エナジーボールという、珍しい特殊技の組み合わせも維持している。
この幅広さのおかげで、サブウェポンを1つに頼る必要はない。それでも素早さ36という数値は使い方を変えず、安全な交代先を用意して、くさタイプの技や、相手が受けに回ったタイミングで場に出す必要がある。後の世代では作品によって入手しやすさが変わっているが、攻撃役としての役割は特攻135を中心に一貫している。
似た仲間と比べたおじいちゃん
特殊寄りのドラゴンという点ではヌメルゴンと同じだが、弱点への対処方法は異なる。ヌメルゴンは耐久力と素早さに優れ、ジジーロンはより高い特攻と、ハイパーボイスを能力ダウンなしで使えるノーマルタイプ一致技で応える。チルタリスと比べると、味方を支える性能や全体的な耐久力では劣るものの、特殊側の火力は大きく上回る。
ゴースト技を無効化できるため、特定の攻撃に合わせて場に出しやすく、そうしょくがあればくさタイプに対しても無償降臨が狙える。その一方で、ノーマル・ドラゴンという組み合わせは、ほのお、みず、くさ、でんきタイプへの耐性がまとめて使いやすいわけではない。これらを半減できるのはドラゴンタイプの側だけで、ノーマルタイプは耐性を追加しない。こおり、かくとう、フェアリー、ドラゴンへの弱点も突かれやすい。
活躍させる方法
最も簡単な運用は、ハイパーボイスを主力技にして、ノーマルタイプ一致技を受けにくい相手にりゅうのはどうを使う形だ。かえんほうしゃは主力技に合わせて出てくるはがねタイプを処理でき、ハイドロポンプはほのおやじめんタイプに有効で、れいとうビームはドラゴンやこおりに弱い相手を狙える。トリックルームのチームでは、素早さ36が足かせではなくなり、普段なら先に動かれる相手に対して先手を取れるようになる。
ぎゃくじょうは、HPを半分以下にして特攻を上げることを受け入れる構成に合い、チームがくさタイプへの受け出しを必要とするなら、そうしょくのほうが安定する。相手の天候が本当に勝敗を左右する場合を除き、ノーてんきを優先する理由は少ない。素早いこおり、かくとう、フェアリータイプのアタッカーの前には居座らせず、特殊耐久の高い相手とも何ターンも殴り合わないほうがよい。最も強いターンは、場に出て正しいサブウェポンを選び、包囲される前に離脱できるターンだ。