チルタリス徹底解説
青い鳥から歌うドラゴンへ
見た目の土台は、軽やかな印象の青い鳥で、翼は雲のような綿毛に覆われている。体が細長くなり、ドラゴンタイプが加わることで、より幻想的な読み取りが生まれる。単に飛ぶ鳥ではなく、空のドラゴンや動く雲と結びついた生き物なのだ。ポケモンずかんの説明も、上昇気流の中を飛ぶ姿やソプラノの歌声、晴れた日との一貫した関係によって、そのイメージを強めている。
英語名には音楽と天文学の要素がいくつも含まれている。「Altaria」は「alto」と「aria」を組み合わせたものだが、アルタイルや、りゅう座の星の名前も連想させる。日本語名のチルタリスはチルットの名前につながり、青い鳥の物語や、翼、ツル、星に関係する語も重ねられている。語源は1つの単語だけでは説明できない。
役割を変えた種族
第3世代で初登場したチルタリスは、か弱そうな見た目の進化形でありながら、とくぼう105を持っていた。その後の世代でも、とくぼう寄りの壁役やサポート役という立ち位置を保ち、しぜんかいふくで状態異常を受け流しながら、攻撃したり、りゅうのまいを積んだり、ほろびのうたを使ったりできる技構成を持っている。
メガシンカの登場で、その個性はさらに広がった。メガチルタリスはドラゴン・フェアリータイプになり、耐性もドラゴンとの戦い方も大きく変化する。特性のフェアリースキンによって、ノーマルタイプの技をフェアリータイプの技として扱える点も強みだった。この姿は過去世代の対戦で独自の存在感を持っていたが、メガシンカを採用していない現在の作品で通常のチルタリスに取って代わるものではない。
他のドラゴンと比べた強み
カイリューやボーマンダと比べると、初手から大ダメージを出す力は低く、耐性やしぜんかいふく、安全に積めるターンへの依存度が高い。じめん、みず、ほのお、かくとうに後出しし、交代で主導権を取り戻し、受けた状態異常を残さずに再び出ていける点が強みだ。ドラゴン・ひこうの組み合わせでじめん技を無視できる一方、いわとこおりは後出しに大きな負担をかける。
通常のプレイでは、相手がこおり技をすでに見せたあとや、チーム側でその弱点を補える場合に使いやすくなる。りゅうのまいは終盤の攻撃プランに合い、ハイパーボイス、ムーンフォース、りゅうのはどうなら特殊側から攻撃できる。ほろびのうたは、相手が交代しにくい状況を締めるのに向いている。天候を軸に展開するチームにはノーてんき、長い冒険ではより安定するしぜんかいふくが役立つ。
自分の声を持つ進化形
ハミングポケモンという分類は、技名だけの話ではない。なきごえ、うたう、チャームボイス、ハイパーボイス、ほろびのうたといった技がそろい、音楽という要素がシステム面と物語面の両方で保たれている。進化前後の役割分担も明確で、チルットは小さな綿毛のかたまりを表し、チルタリスはそのモチーフを、雲にまぎれる翼へと変えている。
野生のチルタリスは、りゅうのキバを持っていることがある。防御面での役割を変えるほどではないが、そのアイデンティティにはよく合った要素だ。青い体色、翼の形、森という生息地が合わさり、飛んでいる間は穏やかに見える種族としてまとまっている。ポケモンずかんの説明では、その平穏を誰かが壊したときにだけ、暴力性が表に出る。