コアルヒー徹底解説
水辺を意識したアヒルの子
見た目のベースはアヒルの子だが、進化系統全体では白鳥のひなというイメージも取り入れている。青い産毛、水かきのある足、丸みを帯びた体つきが、池や川とのつながりを強めている。羽毛の下側は浮き輪のようにも見え、水から上がっているときでも水生ポケモンらしさを感じさせる。日本語名のコアルヒーは、「子」を意味する「コ」と、アヒルを指す「アヒル」を組み合わせた名前。英語名のDucklettは、「duck」と小ささを示す語尾からできている。
この系統は、みにくいアヒルの子の物語も思わせる。まだ成鳥の姿には似ていないひなが、やがて白鳥へ進化する流れだ。レベル35でスワンナになるとタイプは変わらないが、デザインの読み取り方は大きく変わる。コアルヒーが学習と最初のぎこちなさを表すのに対し、進化後は成鳥らしいシルエットを手に入れる。
イッシュ地方と結びついた設定
コアルヒーは第5世代の『ブラック・ホワイト』で初登場した。その後、第6世代と第7世代にも登場したが、『ソード・シールド』では入手できなかった。『スカーレット・バイオレット』では、その種族に対応したアップデートで再登場した。別の姿を持たないため、この系統は2つの進化段階の違いに焦点が絞られている。
覚える技にも、その一貫性が表れている。レベル1からみずでっぽうを覚え、きりばらい、はねのまい、アクアリング、はねやすめ、おいかぜといった展開補助の手段を増やしていく。高いレベルではブレイブバードやぼうふうも覚え、2つのタイプをカバーする強力な技がそろうが、種族値が低いため安定した脅威にはなりにくい。
リトルカップでできること
対戦では、一般的なフォーマットで選ばれることは少ない。進化前の姿のまま使え、耐久系のどうぐを持たせられるリトルカップで、かくとう・じめんタイプの相手への対策として機能してきた。2つのタイプによってじめん技を無効化し、よく使われる技にもいくつか耐性を持つ一方、でんき・いわタイプにははっきり弱い。
物理面の安定性を求めるなら、相手に防御を下げられないはとむねが優先される。するどいめは命中率を守れるため、特定の戦術への対策として価値があり、うるおいボディは雨の中でのみ状態異常を回復する。味方を支えるなら、おいかぜで味方側の素早さを上げ、きりばらいで場の一部の障害物を取り除ける。はねやすめは場に残る時間を延ばし、なみのり、エアスラッシュ、みずのはどうで置物になるのを防ぐ。
問題は種族値だ。HPは62、防御は50、特防は50、素早さは55だが、攻撃と特攻はどちらも44。相手の編成に穴を開けるほどの火力はなく、壁役として十分な耐久もない。ペリッパーなどは、水上と空中の両方を扱う役割がより発達しており、防御面の有用性を求めるチームではそちらが優先される。
冒険中の活用法
通常の冒険では、バランスのよいパーティに一時的に加えるメンバーとして使うのが向いている。場に障害物がたまったときはきりばらいが役立ち、はねやすめでHPを回復できる。あまごいはみずタイプの技を強化し、うるおいボディを選んでいれば状態異常の回復にもつながる。はねのまいは物理攻撃を使う相手に有効だが、でんき・いわとの相性の悪さまでは解決できない。
特攻の数値に合わせて、特殊技を中心にしたほうが扱いやすい。なみのり、みずのはどう、ぼうふうなら、物理攻撃に頼らずに戦える。ブレイブバードは威力が大幅に高いものの、反動で行動できるターンが減る。タマゴわざのアクアジェットは、弱った相手を仕留める先制技として使える。レベル35に達するとスワンナへ進化し、種族値も戦闘での存在感も大きく変わるが、みず・ひこうタイプは維持される。