リグレー徹底解説
略語が由来の宇宙人
小さな宇宙人の姿に、ひときわ大きな脳を組み合わせたデザインだ。砂漠、UFO、テレビ画面にまつわる図鑑説明は、ロズウェル事件のうわさや、SFに登場する「グリーン・メン」のイメージを連想させる。英語名のElgyemは、「little green men」を表す略語LGMに由来する。日本語名のリグレーもその手がかりを残しつつ、グリーン・メンと、世間で広まった色白の肌と大きな目を持つ宇宙人「グレイ」の両方を組み合わせている。
精神との結びつきは見た目だけにとどまらない。ブレインポケモンという分類、エスパータイプ、そしてねんりき・サイケこうせん・サイコキネシスといった技が、ひとつのコンセプトとしてまとまっている。進化後のオーベムも宇宙からの訪問者らしい雰囲気を保ちつつ、より背が高く大人びたシルエットへ発展している。
イッシュ地方で生まれた進化ライン
リグレーは第5世代で初登場し、それ以前の作品には登場しなかった。その後、『ポケットモンスター X・Y』『オメガルビー・アルファサファイア』に登場し、『ポケットモンスター サン・ムーン』『ウルトラサン・ウルトラムーン』にも再登場した。『ポケットモンスター ソード・シールド』にも登場しており、このページの技構成はその作品をもとにしている。第9世代では入手できない。
覚える技は世代によってかなり変化している。第5世代では、めざめるパワー、メロメロ、テレキネシス、シンプルビームなど、後に習得できなくなったり、転送限定になったりした技も使えた。『ソード・シールド』では技の選択肢が絞られ、サイコキネシス、シャドーボール、エナジーボール、あくのはどう、わるだくみ、トリックルームで、特殊攻撃と戦術の大部分をカバーできる。
時間が必要な脳
通常の冒険では、一撃で倒されない相手に繰り出すと使いやすい。アナライズは最後に動くことで効果を発揮し、トリックルームを使えば素早さ30を軸にしたチームを組める。別の方法として、わるだくみで特攻を上げてからサイコキネシスで攻撃する手もあるが、リグレーには何ターンも続けて準備するだけの耐久力がない。
ダブルバトルではテレパシーを優先したい。味方の攻撃でダメージを受けなくなるため、範囲技と組み合わせられる。シンクロは冒険中のほうが実用的で、状態異常に頼る相手に対して特に有効だ。進化させずに使うなら、しんかのきせきで防御面の一部を補えるが、HP55や、むし・ゴースト・あくタイプへの弱点までは解決できない。
手がかりになるテレビ
図鑑説明には、近くのテレビに映る映像が出身地の風景かもしれない、という具体的な設定がある。電化製品は宇宙人らしさを強調するための飾りではなく、物語上の手がかりになっているのだ。発見されたのが約50年前で、UFOが墜落したといううわさの時期と重なる点も、同じ物語を補強している。
進化ラインの中での立ち位置も、最初からはっきりしている。レベル42で進化するまで、サイコパワーを集中させる小さくて遅い生き物だ。この段階ですでに特攻は85と目立つ一方、素早さは30で、それ以外の種族値は55にそろっている。その結果、見た目のコンセプトとゲーム上の役割が明確なポケモンになっている。ターンを準備し、戦闘のテンポを変え、特殊技で攻撃するポケモンだ。