フラージェス徹底解説
花でできた守護者
植物と結びついた妖精を出発点にしたデザインで、特定の動物というより庭園の妖精に近い。体は大きな花を咲かせる植物の茎や葉を思わせ、首の周りの装飾は衣装の一部として配置された花飾りのように見える。頭部と首に種族のビジュアル面での個性がほぼ集約されており、単独の花を身につけているのではなく、庭園との関係を強める一式の花飾りになっている。
図鑑の説明は、この発想に社会的な役割まで与えている。花の中で暮らすだけではない。庭園を縄張りとし、設計し、守り、必要なエネルギーをそこから取り出す。数世紀にわたる寿命によって、庭園の世話は一時的な行動ではなく、生涯を占める仕事になっている。
リズムを変える最終進化
系統はフラベベから始まる。小さな体で、すでに花に依存している種族だ。そこからフラエッテへ進み、たいようのいしを受けてフラージェスになる。最後の進化で複合タイプにはならないが、規模は大きく変化する。か弱く小さな種族から、特防154と特攻112を持つ特殊受けへと移行する。
初登場は第六世代で、フェアリータイプの登場と同時期だった。その後、1世代まるごと登場せず、パルデア地方を舞台にしたゲームで復帰した。フラワーベールの効果範囲も変わっている。初期は味方のくさタイプの能力低下だけを防いでいたが、後の世代では状態異常からも守るようになった。この強化でシングルバトルにおける使い道の少なさが解消されたわけではないが、ダブルバトルでは特性の意味が大きくなっている。
物理攻撃を受けたくない特殊受け
通常の対戦では、どくやはがねタイプの技を持たない特殊アタッカーに繰り出せる場面で最も力を発揮する。そこからムーンフォースを使い、ねがいごとで回復し、相手にすぐ対応されないならめいそうを積める。こうごうせいも直接回復の手段になるが、両方を採用する場合は、その場で回復するか、味方のために回復を残すかを選ばなければならない。
万能な受けとして使うのは向いていない。防御は68しかないため、等倍の物理攻撃でも素早く削られる。素早さ75なので、多くの相手に先に動かれる点も重い。はがねやどくタイプのポケモンには交代を強いられやすく、ちょうはつ、みがわり、能力上昇技を持つ相手には、チームを支えるだけのターンを利用されることがある。
名前、庭園、比較
Florgesは英語でも日本語でも同じ名前で、フラージェスと呼ばれる。「flor」の部分は花を連想させやすく、語尾は「gorgeous」と結びつくため、植物由来であることと装飾的な姿の両方を表している。この名前は、城の庭園に関する設定や、花の美しさを攻撃用のエネルギーに変える生き物という発想にも合っている。
ほかのフェアリータイプと比べると、特防の高さに加え、ねがいごと、自身の回復、サポート技を組み合わせられる点が特徴である。ニンフィアは特殊サポート役として競合し、ほかのフェアリータイプには、より高い攻撃性能、優れた物理耐久、または有利な複合タイプを持つものもいる。フラージェスはかなり限定された立ち位置にあり、特殊攻撃を受け、味方を回復し、ムーンフォースで圧力をかけられる一方、相手が物理側から攻められるほど価値を失っていく。