ダストダス徹底解説
生き物の形をしたゴミ
デザインの出発点は、ゴミの重みで裂けたゴミ袋だ。ダストダスは閉じた袋ではなく、動き回り、獲物をつかみ、毒性のある物質を吐き出す埋立地を表している。体には分別されていないゴミが混ざった状態が残っており、頭や腕、背中を覆う塊は、圧縮されたゴミや捨てられた物でできているように見える。
英語名は「garbage」(ゴミ)と「odor」(におい)を組み合わせたもの。日本語名のダストダスは、ほこりを指す「dust」と、ゴミを「出す」という表現を組み合わせている。体内で作り出すガスや毒が、攻撃と生態の中心になっているポケモンによく合った名前だ。
見た目にも変化のある歩み
ダストダスはヤブクロンとともに第5世代で登場した。この時期は、都市の汚染がポケモンのデザインにかなり取り入れられていた。その後、『ポケットモンスター ソード・シールド』でキョダイマックスのすがたを獲得した。このすがたでは体が埋立地そのもののように巨大化し、ゴミの塊からはおもちゃや建造物など、見覚えのある物が突き出している。
くだけるよろいの効果も世代をまたいで変化した。初登場時は素早さの上昇幅が小さかったが、その後はより大きく上がるようになった。ただし、物理技を受けると防御が下がる点は変わらない。この変更により、攻撃を一度受けて、以前なら先手を取れなかった相手を抜くという使い方がより明確になった。
対戦で目指す立ち位置
低いランクのシングルでは、まきびしをまく役として採用されてきた。HP80、物理防御82、特殊防御82によって、耐性のある攻撃には繰り出しやすく、攻撃95のおかげで完全に受け身にもならない。相手が出入りを繰り返すじめんタイプのポケモンに頼っている場合は、どくびしを重ねることで計画を補強できる。接触技を使うアタッカーに倒されても、ゆうばくでダメージを残せる。
実用的な構成なら、まきびし、どくびし、ヘドロばくだん、ダストシュートを組み合わせられる。すぐに退場したいなら、場に障害物を残したあと、だいばくはつでダストダスを犠牲にする。のしかかりはまひの可能性を生み、いたみわけは安定しないものの、自分のHPが相手を下回っているときに機能しやすい回復手段になる。
耐性のある攻撃に合わせて繰り出すことが重要だ。最もわかりやすい問題はじめん技で、エスパータイプの技にも交代を強いられる。安定した回復手段がないため、相手が障害物をまいている状況では、場に出るたびにHPを失う。さらに、どくに耐性を持つポケモンは、攻撃しようとするターンを利用してまきびしを除去したり、攻撃の圧力をかけたりできる。
ほかのゴミのポケモンとの違い
ヤブクロンは、より小さく、進化後を特徴づけるほどゴミが積み重なっていないゴミ袋を表している。ダストダスはその土台を残しつつ、機能的な腕を持つ人型の姿へ変え、はるかに攻撃的な存在感を得た。ベトベトンも汚染や廃棄物と関係しているが、その体はあふれたゴミ袋ではなく、泥の塊だ。
ベトベターとの比較もポケモン図鑑の説明に登場する。アローラ地方にベトベターの群れがやってきたことで、ダストダスの数が減ったという。これはタイプ相性による競争ではなく、同じ環境と、ゴミがもたらす資源をめぐる争いだ。キョダイマックスのすがたではその発想が極端になり、単独の個体というより、動き回る巨大な埋立地そのものを表すようになる。