ゴーゴート徹底解説
エンジンを積んだヤギ
デザインは、山ヤギと機械的な見た目の乗り物を組み合わせている。カーブしたツノは大型のヤギの角にもハンドルにも見え、首や背中を覆う植物は、くさタイプとのつながりを示している。見た目だけの要素ではない。カロスでは人を運ぶために使われており、ライドポケモンという分類は、ゲーム世界の中での具体的な役割を表している。
英語名の Gogoat と日本語名の ゴーゴート には、「goat」、つまり「ヤギ」が含まれている。日本語表記の ゴーゴート は別の呼び名ではなく、同じ名前を音写したものだ。語頭の「go」は移動や、乗り物としての使われ方にも合っている。ヤギを元にしたデザインからは、図鑑で説明される縄張り意識の強い行動も理解しやすい。群れは山で暮らし、ツノをぶつけ合ってリーダーを決める。
カロスの相棒から復帰した種族へ
ゴーゴート は第六世代で メェークル とともに登場し、地形を移動するための進化系統として描かれた。カロスの道や移動と結びついた存在で、特定の場所ではトレーナーが個体に乗ることもできた。『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』でもライドポケモンとしての個性は残っているが、実用面での関心は主に、タマゴわざや技、パーティ構築に移っている。
登場作品ごとの違いで最も目立つのは、置かれている状況だ。初登場時は探索に組み込まれた移動手段だったが、後の作品では主にバトルと収集の対象として見られる。第二進化や別のフォルムはデータ上存在しないため、この系統のコンセプトは、ひとつの進化と、ライダーとポケモンの関係に集約されている。
HPは高いが、急ぐ気はない
種族値の配分から、狙いははっきりしている。HP123、こうげき100、とくぼう81が強みだ。ぼうぎょ62とすばやさ68が足を引っ張る。物理アタッカーにぶつけるのは避けたいし、多くの攻撃役より先に動けるとも考えないほうがいい。とくこう97は物理より低いものの、必要なら ソーラービーム、エナジーボール、なみのり で特定の相手の意表を突ける。
通常は そうしょく が最も役立つ特性だ。相手のくさ技をこうげき上昇の機会に変え、テーマ上の弱点のひとつもなくせる。くさのけがわ は、グラスフィールド を維持するチームでこそ意味がある。フィールドが展開されていればぼうぎょが上がり、62という数値をある程度補える。その支えがなければ、隠れ特性の価値は大きく下がる。
飛び出すまでに必要な1ターン
通常の冒険では、相手がくさタイプへの対策を見せてから動かすと使いやすい。ウッドホーン は攻撃しながらHPを維持でき、ビルドアップ は受け身のターンを強化に変えられる。じしん は、くさ技に耐性を持つタイプに大きなダメージを与えられる。こうごうせい と ミルクのみ は長期戦を伸ばし、みがわり は状態異常を防ぎながら強化を積みやすくする。
問題はテンポだ。ほのお、こおり、どく、ひこうタイプの相手には交代を迫られやすく、物理アタッカーには低いぼうぎょを突かれる。また、エサとして使われるくさ技にも注意が必要だ。ゴーゴート がその技に合わせて繰り出せて、先に相手のサブウェポンを受けない場合にしか、そうしょく は役に立たない。高いHP、回復、じわじわとした圧力の組み合わせは、試合が遅い展開になったときに機能する。すぐに速さが求められるバトルでは、すばやさ68が初手から響く。