メェークル徹底解説
ハンドルバーを思わせるヤギ
デザインの土台はヤギで、角の形にはヤギや野生のヤギを思わせる特徴がある。そこに自転車の要素も取り入れられており、角は持ち手の高いハンドルバーを連想させるうえ、この種族は人を乗せて移動することを前提にデザインされている。背中の草は自然とのつながりを示し、くさタイプである理由にもなっている。この組み合わせは「ライドポケモン」という分類や、図鑑の説明にある人間との穏やかな関係にも表れている。
英語名の Skiddo は、滑ることに関係する「skid」と、子どもをくだけて呼ぶ「kiddo」を組み合わせたもの。また、移動を連想させる「skidoo」の音にもつながっている。日本語名の メェークル は、ヤギの鳴き声を表す「メー」と、乗り物を意味する「vehicle」を組み合わせた名前。動物、鳴き声、移動という要素をひとつにまとめている。
短く機能的な進化ライン
メェークルは進化形とともに第六世代で登場し、カロス地方でのポケモンライドの発想に関わる種族のひとつだった。『ポケットモンスター X』『ポケットモンスター Y』『ポケットモンスター オメガルビー』『ポケットモンスター アルファサファイア』で初登場したあと、第七世代では転送によって入手できるようになった。第八世代の本編作品には登場せず、『ポケットモンスター スカーレット』『ポケットモンスター バイオレット』で復帰した。
技の覚え方にも、はっきりした個性がある。やどりぎのタネ、こうごうせい、ウッドホーンによって戦闘中に居座ることができ、ビルドアップ、とっしん、はっぱカッターによって攻撃にも転じられる。現行世代ではグラスフィールドをわざマシンとタマゴ技で覚えられるため、くさのけがわを軸にした構成を組みやすい。別の姿は存在せず、このラインはメェークルからゴーゴートへ進化する流れを保っている。
ほかのヤギと比べたときの強み
ミルタンクと比べると、メェークルは出した直後の防御性能が低く、回復力や耐久に特化した性能も持たない。強みはくさタイプにあり、みず・じめん・でんきタイプの攻撃を受けやすく、同じタイプの技でそれらの相手に反撃できる。シキジカとは草食の四足獣という方向性が共通しているが、進化形や特性によって、より乗り物と長期戦に寄った立ち位置になっている。
もっとも近い比較対象は、やはりゴーゴート。メェークルが便利な特性と補助技で種族値の不足を補おうとするのに対し、進化後は攻撃と全体的な耐久力をより活かせる。そのため、未進化ポケモンを使うことが有利でなくなったら、進化させるのが無難だ。
無理なく活かす方法
通常プレイでは、みず・じめん・いわタイプの相手が多い序盤から中盤にかけて使いやすい。やどりぎのタネは耐久の高い相手を削るのに役立ち、こうごうせいは安全に動けるターンがあればHPを維持できる。くさタイプの相手には、そうしょくでそのタイプの技を受けて攻撃を上げられるが、サブウェポンまで考えずに繰り出すのは危険だ。
サポート寄りの構成なら、ビルドアップ、やどりぎのタネ、はっぱカッター、じならしの組み合わせが使える。ビルドアップで低い防御をある程度補いながら物理火力も上げ、じならしでくさを半減するタイプに対応し、やどりぎのタネで相手に行動を迫りつつHPを回復する。ほのお・こおり・どく・ひこう・むしタイプのアタッカーには崩されやすく、素早さ 52 のため多くの相手に先手を取られる。厳しい戦いでは、こうした弱点が技の豊富さより重くのしかかる。