ハヤシガメ徹底解説
自分だけの木立を背負うカメ
シルエットの基礎は陸ガメだが、背中にはより幻想的な要素が加わっている。甲羅が土や木々、果実を支えており、小さな移動式の生態系のように見える。3つの茶色い隆起が甲羅の形をまとめ、体格以上に重量感のある印象を作っている。黄色いあごと3本指の爪も頑丈さを強調しており、家庭で飼われるカメというより、よろいをまとった爬虫類に近い雰囲気だ。
日本語名のハヤシガメは、木立とカメの組み合わせをそのまま表している。英語名のGrotleも植物の要素を残しつつ、turtleと結びつけたものだ。進化してもコンセプトは変わらない。ナエトルは芽を背負い、ハヤシガメは若木を背負い、ドダイトスでは甲羅がさらに広い大地を表す存在になる。
シンオウの中間進化
ハヤシガメは第4世代で登場した、シンオウのくさタイプの御三家が進化した中間段階だ。デザインはナエトルからの変化をはっきり示している。小さく素早そうな印象が薄れ、体重が増し、防御寄りの存在感を得た。次のドダイトスではじめんタイプが加わるが、ハヤシガメはくさタイプのみ。そのため、くさタイプの耐性を保ったまま、最終進化形のこおり弱点が極端に重くなる段階にはまだ入っていない。
登場する作品によって入手性は変化してきた。最初の世代の作品に登場した後、一部の作品では姿を消したが、交換、リメイク、追加コンテンツ、特別な登場機会などを通じて再び入手できるようになった。『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』では、バージョン2.0.1以降と、対応する追加コンテンツで入手できる。
冒険で活かす方法
こうげき89とぼうぎょ85の組み合わせは、物理寄りでじっくり戦うスタイルに向いている。はっぱカッターは旅の前半で安定したダメージを出せ、後半はくさタイプに耐性を持つ相手をかみくだくで攻撃し、ギガドレインで攻撃しながら回復できる。ただし、理由なく両方の攻撃方針を混ぜる必要はない。とくこうは55で、こうげきよりかなり低いからだ。
やどりぎのタネとこうごうせいがあれば、みず、じめん、いわタイプの相手に有効な対策がない場合、ターンを稼ぎやすい。のろいは、こうげきとぼうぎょを強化するため、消耗戦で有効だが、もともと36しかないすばやさをさらに悪化させる。リーフストームは威力130の一撃を放てるものの、使用後にとくこうが下がるため、主力技というより要所で使う一発向きだ。
ハヤシガメを相手と分ける要素
最大の問題は、使える手段が少ないことではなく、それらが機能するまでに時間がかかることだ。遅い物理アタッカーを相手にするなら、ぼうぎょ85で攻撃を耐えて反撃できる。だが、ほのお、こおり、どく、むし、ひこうを得意とする相手には状況が変わる。5つの弱点があるため、交代するか、事前に対策を整えておかなければならない。とくぼう65も、特殊攻撃を何度も受ける役には向いていない。
そのため、ドダイトスに進化する前の冒険で、みずタイプやじめんタイプへの対策を必要とするチームに入れるのがもっとも扱いやすい。シェルアーマーは急所に当たるリスクをなくし、しんりょくは倒れそうなときにくさタイプの技を強化する。基礎経験値は142で、経験値タイプは中速。ほかの種族よりも速くはないペースで高レベルに到達する。