ナエトル徹底解説
苗を載せたカメ
ナエトルのシルエットは、陸ガメと若い植物を組み合わせたものだ。頭の葉っぱは単なる飾りではない。図鑑の説明ではのどの渇きと結びつけられており、光合成は体全体で行う。硬くなった土の甲羅も、動物と大地とのつながりを強調している。元気なときは、甲羅にある程度の湿り気が保たれている。
英語名はそのまま、turtle(カメ)と twig(小枝)を組み合わせたもの。日本語名の ナエトル は「苗」と turtle に由来する。背中に世界を載せたカメという発想も、コンセプト上の参照元になった可能性があり、その完成形はドダイトスで示される。小さな葉っぱは、より広大な風景へと姿を変える。
待つタイプの最初の1匹
シンオウ地方の最初の1匹として、ナエトルは2匹の仲間とは異なる成長の方向性を示している。ヒコザルが速さ、ポッチャマが水のイメージを前面に出すのに対し、ナエトルは低い体つきと甲羅、そして大地との目に見えるつながりから始まる。図鑑で描かれる行動も穏やかで、周囲の環境に左右される。光合成をするために太陽を求め、水が足りなくなると葉っぱに変化が現れる。
進化前から進化後まで、3段階すべてでくさタイプを保つ。最初の変化はレベル18で、ハヤシガメ になる。2回目はレベル32で、ドダイトス に到達する。最終進化ではじめんタイプが加わるが、出発点はくさ単タイプの、よりシンプルで序盤の冒険にも組み込みやすいポケモンだ。
残ったもの、増えたもの
ナエトルは第4世代で初登場し、それ以前の作品には登場していない。その後は主に最初の1匹、タマゴ、交換、特別配布で登場してきた一方、覚える技は時間とともに増えている。現在の作品群では、グラスフィールドやステルスロックといった補助技、だいちのちからやアイアンヘッドのような攻撃範囲を広げる技、さらに近年のシステムに属するグラススライダーやテラバーストも使える。
土台は変わっていない。遅く、物理寄りで、耐えて戦う種族だ。変わったのは、その活かし方である。補助技が増えたことで役割は持たせやすくなったが、すばやさ31が改善されるわけでも、攻撃68が常に脅威になるわけでもない。
無理をさせずに活かす方法
ストーリーでは、みず・でんき・じめんタイプの攻撃を受けやすい序盤に、耐性とぼうぎょ64を活かして戦うのが得意だ。はっぱカッターはレベル13で使えるようになり、すいとるはそれより早く覚えて、攻撃しながらHPを回復できる。さらに進めば、ギガドレインで特殊ダメージと回復を両立でき、こうごうせいで晴れた場の戦闘を長引かせられる。
低レベル帯の対戦では、耐久力、くさタイプ、物理技へのアクセスを組み合わせ、ステルスロックを撒く役割で一時的に居場所を得た。それでも、ほのお・ひこう・こおり・むし・どくタイプの相手には簡単に追い込まれ、より速いアタッカーから強い一撃を受ければ、そのまま倒されやすい。残りHPが少ないときはしんりょくで終盤の攻撃力を高められるが、シェルアーマーは急所を防ぐだけで、主導権のなさまでは解決しない。
最も向いているのは、相手を一気に倒そうとすることではない。うまくダメージを与えられない相手に後出しし、ステルスロックを撒き、回復するかくさタイプの技で攻撃し、より速い脅威が出てくる前に交代することだ。