オノノクス徹底解説
あごから組み立てられたデザイン
オノノクスは、イッシュ地方のポケモンのなかでも早い段階でデザインされた1匹だった。コンセプトの出発点は、捕食者の歯というよりも、刃物に近い斧のような牙で攻撃する生き物だった。体つきは恐竜を思わせる一方、鎧と直立した姿勢によって、実在の動物よりも戦士に近い存在感が生まれている。
キバゴとオノンドのデザインは、その後オノノクスをもとに作られた。そのため、この進化系統は小さなラフから別に考えられた最終形へ進むというより、あご、黄色、道具としての牙という発想を3段階で共有している。英語名は「hack」「axe」と接尾辞「-saurus」を組み合わせたもの。日本語名のオノノクスは、斧の「オノ」と、戦慄くの「オノノク」から成る。
野生の猛獣ではなく、縄張りを守るドラゴン
図鑑の説明では、一見すると矛盾しているように見える2つの特徴が繰り返し語られる。本来は温厚だが、誰かに縄張りへ侵入されると激しく守ろうとするのだ。その反応は体の特定の場所だけに限られない。牙に触れることが怒りを引き起こす挑発になる。食性も牙と結びついており、地面から鉱物を探して、牙を鋭く丈夫に保っている。
ゲーム中の説明では、洞窟や廃坑に生息する種族として登場する。この設定は、鉱物を取り込む習性や、鉱石を掘り出す道具を思わせる牙の見た目とも合っている。前段階の進化形と距離を置くために別の姿を必要としないのは、成長したあごがすでに視覚的な役割を果たしているからだ。
ブラック・ホワイトからパルデアへ
オノノクスは『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』で登場し、最初から第五世代と結びついていた。後の世代でも単一のドラゴンタイプと同じ進化系統を保ちつつ、覚える技は変化していった。第六世代でタイプ相性にフェアリータイプが加わったため、それ以降のドラゴン技には、登場時には存在しなかった新たな防御上の相手が生まれている。
『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』でも物理アタッカーとしての個性は変わらないが、使える技の幅によって、りゅうのまいやつるぎのまいに、じめん・かくとう・どく・はがねの技を組み合わせられる。テラバーストも使えるため、テラスタイプが特定の読み合いを有利にする場面では、別の選択肢を開ける。
ターンをただで渡さずに活かす方法
通常のプレイでは、ドラゴン技を半減する相手を倒すか削ってから繰り出すのがもっとも実用的だ。相手から大きなダメージを受けずに済む、または交代を強いられる状況なら、りゅうのまいを使う意味がある。素早さの問題がすでにチーム側で解決していて、物理受けを壊す必要だけがあるなら、つるぎのまいのほうが合っている。
とうそうしんよりも、かたやぶりを優先したい。とうそうしんは相手の性別に左右され、同じ性別の相手にはダメージが増えるが、異なる性別の相手には減ってしまう。かたやぶりにはその変動がなく、相手の特性も無視できる。ドラゴンクロー、じしん、インファイトの構成なら異なる相手に対応できる。げきりんは、フェアリータイプの相手がもう繰り出されない状況で使う技だ。
最大の問題は、素早さ97、特防70、そしてこおり・ドラゴン・フェアリーへの弱点が組み合わさっていることだ。強力な特殊攻撃をうまく受けられず、威力の高い物理技を使った次のターンに隙をさらすこともあるため、相手をコントロールした状態で繰り出す必要がある。