ヒポポタス徹底解説
砂漠のために作られたカバ
デザインの出発点はカバだが、現実のカバとはいくつかの特徴が逆になっている。水中で過ごす代わりに、ヒポポタスは水に濡れるのを嫌い、砂をかぶって身を守る。また、夜行性ではなく昼行性で、昼間に動き、夜になると地中に潜る。背中の穴から砂粒が出てくることで、乾燥した土地との結びつきも見た目から伝わる。
皮膚の模様は砂漠用の軍用迷彩を思わせる。「かばポケモン」という分類と、「hippopotamus」に由来するHippopotasという名前も、このコンセプトを補強している。日本語名の ヒポポタス も同じ語源を保っているため、ローカライズによって主な由来が変わっているわけではない。
第四世代のポケモンからリトルカップの物理受けへ
第四世代で登場して以来、対戦での個性はすなおこしを軸にしてきた。第四世代のリトルカップでは、砂嵐を起こし、ステルスロックを使うポケモンとして、防御 78を活かしていた。後の世代の分析でも基本的な役割は変わらず、物理アタッカーに後出しし、場に仕掛けを置き、ねむるで回復するか、ほえるで交代を強いる。
しんかのきせきの登場で、まだ進化できるポケモンを使えるルールでは耐久力がさらに高まったが、欠点までは解消されなかった。特防 42は依然として低く、素早さ 32ではほとんどの相手に先手を取られる。過去の分析では、リトルカップ以外の低レベル帯でも登場するが、役割は一貫して守備と削りであり、主力アタッカーではない。
起点を作らずに使う方法
みず、くさ、こおり以外の物理技に対して繰り出すのが基本になる。相手が能力上昇を積める場合は、ほえるで交代を起点にした展開を防ぎたい。相手から受けるダメージが少ないなら、そのターンにステルスロックを使い、砂嵐で相手のパーティを削り始められる。
攻撃型でも耐久型でも、じしんは技構成の中心に置きたい。かみくだくはじめん技に耐性のある相手への手段になり、いわなだれはじしんを避けるポケモンに対応できる。ねむるを使えば居座れる時間は伸びるが、眠りによって危険な隙が生まれる。そのため、まだ相手の特殊アタッカーが判明していない場面で使うのは避けたい。
砂嵐は味方にも影響する。いわタイプのポケモンは砂嵐中に特防が上がり、削りを軸にした戦術では蓄積ダメージが役に立つ。それでも、みずやくさへの対策は別に用意しておきたい。ヒポポタスだけでその相性不利を受け切ることはできない。
進化先の影
自然な比較対象は カバルドン。同じ砂漠のカバというコンセプトと砂嵐とのつながりを持ちながら、通常の進化後ポケモンが参加する対戦では、より守備的な枠を担いやすい。ヒポポタスが価値を持つのは、進化後の種族の使用が制限され、防御 78、すなおこし、ステルスロックの組み合わせを活かせるルールだ。
ほかのじめんタイプの耐久ポケモンと同じく、特殊技、じめん技への無効、みず、くさ、こおりからの圧力には悩まされる。進化系統の早い段階でこれらの手段をまとめて持てることが強みだ。そのルール制限がなくなると、カバルドンの存在によってヒポポタスを選ぶ理由はかなり薄くなる。