ハカドッグ徹底解説
墓と死別の犬
ハカドッグのデザインは、カタルーニャ・シープドッグなどの牧羊犬や、ほかの長毛犬をもとにしつつ、その輪郭を骨のような姿に変えたものです。白い毛が体の大部分を覆い、あごと脚が見えている一方、紫色の模様が超自然的なイメージを強めています。盛り上がった背中は墓に積もった土を思わせ、頭のパーツは墓石と骨の両方として視覚的に機能しています。
ポケモン図鑑は、その起源を大切にされ、悲しまれた末に亡くなったポケモンと結びつけています。また、ハカドッグは墓地の番犬として、長い時間を眠って過ごすとも説明されています。この組み合わせから、常に攻撃的な幽霊犬ではないことがわかります。死後も忠誠心を失わないことが、その中心的な特徴です。
名前に隠されたもの
Houndstoneは「猟犬」を意味する hound と、「墓石」を意味する headstone を組み合わせた名前です。日本語名のハカドッグは、「墓」を意味する haka と dog を組み合わせています。どちらの言語でも、葬送のイメージは外見だけでなく名前の中に組み込まれています。ハカドッグはボチとともにデザインされており、進化しても、迷子になった犬が霊として戻ってくるという発想を受け継いでいます。
おはかまいりの問題
ハカドッグの対戦史は、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』で登場した当初からおはかまいりに左右されました。物理方面の能力値は十分ですが、序盤から戦わせるかぎり、極端な脅威には見えません。問題になるのは、おはかまいりが威力を蓄えはじめ、相手のチームから対応手段がいくつも失われたときです。
すなかきは、すなあらし状態で素早さ68を上回れるようにするため、状況をさらに悪化させました。もふもふには接触技への耐久力を高める別の使い道があり、防御100と特防97によって攻撃を1発耐える余地もあります。そのため、Smogonの対戦環境では、おはかまいりへの懸念もあって、当初はハカドッグも禁止されました。その後、技が禁止され、ハカドッグは再び使用可能になりました。
この技がなければ、役割ははるかに明確ではありません。ゴーストタイプであることを活かして回転技を止め、おにびで物理アタッカーをやけどにし、ねむるで回復したり、道具を持つ相手にポルターガイストを使ったりできます。それでもサポートは必要です。素早さ68だけでは先手を取れず、ねむる以外に使いやすい回復手段もありません。
冒険中の活かし方
通常のプレイでは、無効耐性に価値がある相手に対してハカドッグを繰り出すとよいでしょう。ノーマルやかくとうタイプの攻撃を受けて場に出し、シャドークローで圧力をかけ、もふもふやおにびで物理アタッカーを削れます。かみくだくはほかのゴーストタイプのポケモンへの対策になり、じゃれつくはあくタイプの相手への回答になります。
すなかきを使う意味があるのは、チームが安定してすなあらし状態を起こせる場合だけです。天候のサポートがないなら、もふもふのほうがすぐに役立ちますが、ほのおタイプの攻撃には細心の注意が必要です。この特性によって接触技で削る戦法も取りにくくなりますが、特殊技や状態異常からは守られません。
もっと軽い進化形
ハカドッグは体重15 kg、身長2 mです。進化後の姿がこれほど軽いのは、霊的な性質を考えれば納得できます。大きな犬の体格は保っていますが、その大部分は骨や毛、葬送にまつわる物質でできているからです。進化系統の中で、ボチからの変化はコンセプトそのものではなく役割を変えます。幽霊の子犬から墓地の番犬へと移り、味方を失ったあとも戦う存在であることを、おはかまいりがゲームの仕組みとして表現しています。