シシコ徹底解説
たてがみに炎を宿す小さなライオン
デザインの出発点はライオンの子どもだ。たてがみを炎のついた房にまとめることで、まだ成長途中であることをシンプルに示している。ポケモン図鑑の説明では、この発想が行動面にも広げられている。相手が強いほど熱が増し、戦闘を始めたときも怒ったときもたてがみに火がつく。炎を飾りとして使うおとなしい動物ではなく、衝動的な気性そのものがコンセプトの一部になっている。
英語名は「little(小さい)」と、ライオンを直接指すと同時に黄道十二星座も連想させる「Leo」を組み合わせたものだ。日本語名のシシコは、ライオンを意味する「しし」と、子どもや幼いものを表す「こ」を組み合わせている。分類の「わかじしポケモン」も、その読みをそのまま保っている。
成獣のたてがみを得る前の独立
進化系統には明確な成長の流れがある。子どものうちは群れと暮らし、狩りを覚えると群れを離れて独り立ちする。レベル35でカエンジシへ進化すると、炎とライオンという要素を残した成獣らしい姿になる。この分離は、シシコの行動が好奇心や落ち着きのなさ、絶え間ない挑戦を行き来する理由にもつながっている。
デザインと役割の面では、純粋に物理攻撃を得意とするネコ科ポケモンというより、ガーディのような幼いほのお系ポケモンに近い。違いは、ほのおにノーマルタイプが加わっている点だ。炎だけでなく、ほえることや突進、声を使った技も同じくらい重要な要素になっている。
ターンをどう使うか
冒険では、ほのおタイプの特殊技を覚えさせ、素早さを活かして弱った相手を仕留めるとよい。レベル5でひのこ、レベル36でかえんほうしゃ、レベル50でオーバーヒートを覚える。レベル43で覚えるハイパーボイスは威力90のノーマルタイプの特殊技で、相手がほのお技を受けにくいときに役立つ。にほんばれはほのお中心の戦い方を強化でき、ニトロチャージは攻撃が50にとどまる物理攻撃を使う代わりに素早さを上げられる。
みず、じめん、いわ、かくとうタイプの技を正面から受けさせるのは避けたい。HP62、防御58、特防54では、長いあいだ殴り合うのは難しい。じしんかじょうなら相手を倒したあとに攻撃を上げられるが、主力となる攻撃性能はあくまで特攻だ。相手と性別が一致したときはとうそうしんのほうが直接的だが、発動するかどうかは相手次第で、自分から選べるものではない。
技構成から見えるもの
シシコは序盤からずつきやとっしんのような接触技を覚えるが、成長するにつれて特殊技中心の構成へ傾いていく。やきつくす、ねっぷう、かえんほうしゃ、オーバーヒートは、威力の異なるほのお技の流れを形作る。さらにかみくだくやサイコファングで攻撃範囲を広げられ、弱点を突いてくるタイプへの対策としてじならしやあなをほるも使える。
実用面での価値は、長期戦を維持することではなく、早い段階で役立つ技に到達できる点にある。レベル35で進化すると能力が変化し、ほのおのライオンという個性はそのまま残る。それまでは、序盤から中盤のエリアを進むためのサポート役のアタッカーとして機能する。