ルンパッパ徹底解説
ルンパッパと河童
日本語名のルンパッパは、「ルンバ」と、頭に水の皿を載せた川の妖怪、河童を組み合わせたものだ。[ハスブレロ]ではまだ皿に見えるその部分が、こちらでは帽子ほどの大きさのスイレンの葉にまで引き伸ばされている。日本でそのまま使われる英語名は、ludicrous または ludic と、砂漠に生える苦いメロン、コロシントを組み合わせたもの。ウィキデックスは体をパイナップルとアヒルの混ざったものとして説明しており、帽子、ポンチョ、踊りたがる性質まで合わせれば、マリアッチという読みも自然に成立する。
技マシンの半分と攻撃70
覚えられる技マシンは非常に多いが、その大部分は罠だ。威力75の ほのおのパンチ、れいとうパンチ、かみなりパンチ、威力150の きあいパンチ、はかいこうせん、タネばくだん、しねんのずつき、つららおとし。どれも物理技で、攻撃は70しかない。つるぎのまい まで並んでいて、誰かが引っかかるのを待っている。特攻90が攻撃70を上回っている以上、特殊型が常に優先される。残りの技マシンも、みがわり、まもる、アンコール、ねむる、ねごとといったところで、あめうけざらと組み合わせれば、遅いながらも筋の通った耐久型にはできる。
本当に活かす価値があるのは、レベル1で覚える あまごい だ。自分で雨を展開できるので、誰かに頼る必要はない。ただし1ターンを支払うことになる。次のターンからは すいすい が発動し、雨で強化されたハイドロポンプを撃てる。通常の攻略なら、この2ターンの流れだけでトレーナーの手持ちを一掃できる。特に、2つのタイプに耐性を持つくさタイプを れいとうビーム で対処できるのが大きい。
5ターンと失った居場所
第5世代より前、この進化ラインは あめうけざら にアクセスできる唯一のラインだった。召喚特性による永続雨があった第5世代に、すいすい持ちはひとつのアーキタイプとして完成し、[ルンパッパ]の全盛期もそこだった。第6世代からは、特性で作られた天候も あまごい で作る天候も5ターンしか続かない。この変更で、支えになっていたものを失った。特攻が90にとどまるなか、場に出て攻撃を1回耐え、2~3回撃つための5ターンは短い。
同じ雨のなかでは、[キングドラ]をはじめ、より攻撃性能の高いすいすいアタッカーが競合する。比較すると分が悪い。固有の強みとして残るのはタイプだ。でんきとくさを恐れないみずタイプに、特防100が備わっているのは珍しく、今でも相手の雨パーティーへの回答として意味がある。相手のハイドロポンプに対して、4分の1耐性のおかげでほぼ無償で後出しできるからだ。
『スカーレット・バイオレット』では、もうひとつ手がある。テラバーストが技マシンのリストに入り、テラスタルでタイプを変えれば、2002年から抱えてきたひこう・どく・むしの3つの弱点を埋められる。フォーマットの半分が使うのと同じ応急処置だが、[ルンパッパ]の場合は通常より効率がいい。元の2タイプは攻撃よりも防御で役立つからだ。