ルガルガン徹底解説
たてがみに岩を持つオオカミ
日本語名のルガルガンはLugaruganと読み、loup-garou(人狼)を指す要素に、うなり声や岩を連想させる音を組み合わせている。英語名のLycanrocは、ライカンスロピーに関係するlycanと、rockをつなげたものだ。この組み合わせは3つの姿に合っており、まひるのすがたとたそがれのすがたはオオカミの輪郭を保ち、まよなかのすがたは人狼のイメージを強めている。
岩のたてがみは、この動物と山とのつながりも示している。日本では、オオカミは昔から山地と結びつけて考えられてきたため、いわタイプがその関係を目に見える特徴に変えている。岩を身につけているのではなく、自分の体から生み出した武器で切りつけるのだ。
3つの姿、3つの気質
まひるのすがたは、もっとも規律を重んじるように見える。図鑑の説明では、幼いころから育てれば忠実なパートナーになるとされる一方、素早さや攻撃の正確さにも触れられている。まよなかのすがたははるかに攻撃的で、命令を拒めば指示に従わず、相手を倒すためなら傷つくこともいとわない。たそがれのすがたは冷静さと凶暴さを併せ持つため、しつけが難しい。
進化は、あとから選び直せるものではなく、その時点の時間帯で決まる。そのため、似た条件で育てた2匹のイワンコでも、レベル25になった時間が違えば別の姿に進化することがある。進化したルガルガンが、これらの姿を自由に切り替えることはできない。
Zワザからテラスタルへ
ルガルガンは第7世代で登場し、3つの姿とZワザとの関係が対戦での使われ方を大きく左右した。まひるのすがたは素早さと攻撃、そしていわタイプの先制技であるアクセルロックを活かし、素早い相手や弱った相手のとどめに向いていた。当時は、専用Zワザのラジアルエッジストームによってストーンエッジを高威力の一撃に変え、守りを意識した交代を崩すこともできた。
スカーレット・バイオレットでは、攻撃役としての立ち位置は変わらないが、環境は変化している。テラスタルによって補完技の威力を高めたり、弱点を変えたりできる一方、つるぎのまい、ステルスロック、ちょうはつ、がむしゃら、アクセルロックを使い分けられる点は変わらない。シングルのZUでは、素早さと先制技、攻撃的なチームへの圧力を組み合わせた役割を持てる。
もろさを活かす立ち回り
正面から受けられるかわからない攻撃の前に、いきなり繰り出すべきではない。相手を交代させたあとや、味方の交代技による支援を受けた場面、相手の手持ちがすでに削れている場面で力を発揮する。試合で消耗戦を仕掛けるなら、すぐにダメージを狙うよりステルスロックを優先したい。相手が受け身のポケモンを出してきたら、つるぎのまいで全抜きの起点にできる。
すなかきを使うなら、すなあらしを軸にしたチーム構築が必要だが、素早さを明確に伸ばせる。天候に頼らない場合、ふくつのこころは状況を選ぶ。かみつくのような技でひるませられれば、必要な素早さ上昇を得て別の相手を抜けることもあるが、そこまで都合よく狙うべきではない。
じめん、みず、かくとうタイプは自然な対策になる。十分な防御で物理技を耐え、反撃できるポケモンも有効だ。まひは特に厄介で、まひるのすがたの最大の強みを削いでしまう。やけども、物理攻撃で圧力をかける力を大きく落とす。たそがれのすがたはかたいツメによって別の対戦運用ができ、まよなかのすがたは素早さを犠牲にする代わりに、より高い耐久と攻撃性を備えている。