メタグロス徹底解説
クモの姿をした機械
メタグロスのデザインは、ロボットのような生物、スーパーコンピュータ、そしてクモを出発点にしている。4本の脚、低い体、顔の金属製の十字がその組み合わせを強調し、脚を折りたためる能力が飛行機械らしい発想を加えている。この体は動物の上に鎧を着せたものではない。頭部であり、胴体であり、同時に巨大な突進武器でもある。
知性もまた、体の構造に組み込まれている。2匹のメタングが合体してメタグロスになり、それぞれが2つの脳を持ち寄ることで、4つの中枢がつながった状態になる。図鑑の説明ではスーパーコンピュータとの比較が繰り返されるが、さらに攻撃的な一面も加わる。計算するだけでなく、その結果を使って相手を分析し、逃げ場をふさいでから攻撃するのだ。
日本語名のメタグロスと英語名のMetagrossは、スペイン語でもそのまま使われる。「meta」と「gross」が結びついた名前で、顔の十字や巨大な体つきは、金属、十字、大きさに関係する解釈とも結びつく。特定の動物の種類を表す名前ではなく、人工知能を備えた重量級の機械というイメージを押し出している。
合体から最終形態へ
進化系統の見た目には、非常に整った段階の変化がある。ダンバルは単純な金属のユニットで、メタングは2つの体をつなげることで、成体を特徴づける対称性を感じさせ始める。メタグロスはさらに2匹のメタングが合体し、4本の脚を持つ体に4つの脳を集約する。外側の部品を無作為に足しているのではなく、どの段階も接続と並列処理という同じ発想を広げている。
メガメタグロスは、その流れをさらに押し進めた姿だ。体は常に浮かぶようになり、前脚は腕に近い役割を持つようになる。さらに後部には4本の脚が追加される。シルエットは地面に接した機械仕掛けのクモから、宙に浮かぶ戦闘プラットフォームに近づいている。
強烈な一撃、遅いテンポ
通常の対戦では、相手がはがねとエスパーへの対策をすでに見せたあとに繰り出すと使いやすい。コメットパンチは攻撃135を生かして圧力をかけ、じしんは他のはがねタイプにただ乗りで交代されるのを防ぐ。バレットパンチなら、メタグロスの素早さが70しかなくても、弱った相手を仕留められる。こうそくいどうを使うと計画が変わり、先に攻撃するために先制技へ頼る必要が減る。
防御130と複合タイプの組み合わせにより、他の物理アタッカーなら痛手になる攻撃を受けて場に出やすい。ただし、耐久力が無限に続くわけではない。ほのお、じめん、ゴースト、あくは直接的な脅威で、安定した回復手段がないため、不要な交代を重ねるほど消耗していく。てっぺき、ステルスロック、まもるといった補助技で役割を増やせるものの、受け身の選択肢を詰め込みすぎると、採用理由である攻撃性能が薄れてしまう。
世代による変化
対戦デビュー時のメタグロスは、コメットパンチ、じしん、だいばくはつを使い、序盤から相手の構築に穴を開けたり、有利な交換を強いたりしていた。こうそくいどうにはもう1つの役割もあり、対策ポケモンを削ってから終盤の全抜き要員に変わることができた。当時のはがねタイプは現在とは異なる防御相性を持っていたが、どくや多くの使用率の高い技を受けて場に出やすい点は変わらなかった。
世代が進むにつれて、フェアリーが耐性に加わり、あくとゴーストが重要な弱点になった。新しいはがねタイプ、優秀な補完技、より速いアタッカーが登場したことで、相対的な採用率は下がっている。『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』では、体格を生かしたアタッカー、バレットパンチの使い手、ステルスロックの設置役として有用だが、じめんやほのおを相手に出すにはサポートが必要だ。対戦での歩みは、はっきりと変化している。以前は純粋な火力で試合のテンポを握っていたが、今は登場するタイミングをより慎重に選ばなければならない。