コジオ徹底解説
岩の殻に覆われた塩の生き物
デザインの出発点は、堆積岩の層に埋め込まれた岩塩の結晶だ。低く丸みを帯びた形はキノコも思わせるが、中心にあるのは地質学的なコンセプトだ。下側の白い体は塩の立方体のように見え、茶色い表面は土や岩の皮膜として機能している。光る目は岩塩ランプにも通じる特徴だ。
英語名とスペイン語名は、塩化ナトリウムの化学式であるNaClに、小さいものや塩味のあるものを強調する語尾を組み合わせている。日本語名のコジオには、小さいものや子どもに結びつく「コ」と、塩を表す「シオ」が含まれ、土を連想させる音も取り入れられている。この系統は有賀ヒトシがデザインした。
あとに残す塩
『ポケットモンスター スカーレット』と『ポケットモンスター バイオレット』の図鑑説明は、2つの側面をそれぞれ描いている。ひとつは、地下の岩塩の層で生まれ、昔の人々が塩を分け与えてくれることから重宝していたというもの。もうひとつは移動に注目した説明で、地面に体を削られても、コジオは失った分を補うために新しい塩を作り出す。この設定が、丸みを帯びた輪郭と歩いたあとに残るソルトロードの両方を説明している。
進化では、同じコンセプトが積み重ねによって発展する。ジオヅムは層が重なった構造のように見え、キョジオーンではそれがさらに大きく、建築物のような姿まで広がる。コジオは、孤立した結晶に最も近い、いちばんシンプルな形だ。
対戦の過去を持たないデビュー
コジオは第9世代で初登場したため、過去の世代から引き継いだ種族値、特性、技の変更はない。登場時から、いわタイプ、きよめのしお、がんじょう、じこさいせい、ステルスロックという、この進化系統を特徴づける要素をすでに備えていた。
種族値合計280は、いわタイプの中でも種族値合計が低い部類に入るガントルやイワンコと同じだ。違いは配分にある。コジオは防御に75ポイントを振っている一方、特防は35、素早さは25しかない。この配分なら序盤の物理攻撃をいくつか受けられるが、素早いアタッカーと競ったり、特殊攻撃に安全に後出ししたりはできない。
無理をさせずに活かす方法
通常プレイでは、序盤のあいだ仮の物理受けとして使うのがいい。てっぺきで耐久を上げ、じこさいせいでHPを維持し、ステルスロックで相手の交代を削る。いわなだれを覚えられるようになれば、いわおとしよりも威力を出せるようになり、じしんならいわタイプに耐性を持つ相手を何体かカバーできる。
きよめのしおは状態異常を防ぎ、ゴーストタイプの技のダメージを半分にするが、タイプ相性の弱点までは消してくれない。みず、じめん、かくとう、はがねには頻繁に交代を迫られ、遅いため攻撃を受ける前に行動できることもほとんどない。クリアボディとがんじょうも有用な選択肢だが、前者は相手が能力を下げようとするかどうかに左右され、後者はコジオがダメージを受けた状態で場に出ると価値が下がる。
24レベルでジオヅムに進化しても、最初の運用方針はあまり変わらない。本格的に強くなるのは38レベルでキョジオーンに進化してからだ。それまでは、コジオは主力アタッカーよりもサポート役として使うほうがうまく機能する。