ヒヤップ徹底解説
サルの形をした噴水
デザインの出発点は、青とクリーム色のサルに、頭の上の噴水、間欠泉、水の噴出口を加えた姿。頭頂部の房に水を蓄え、それを尻尾から噴き出すため、シルエットだけで行動が伝わる。ヒヤップはヤナップやバオップとともに、海野隆雄がデザインした。手はオーブンミトンを思わせる形で、レストランも兼ねたサンヨウジムの料理モチーフと結びついている。
閉じた目は三猿のモチーフ、「見ざる・聞かざる・言わざる」と合っている。ヒヤップはそのうち「見ざる」を表す。英語名のPanpourは、チンパンジー属を指すPanと、英語で「注ぐ」を意味するpourを組み合わせたもの。日本語名のヒヤップは、冷たい水に関係する「ひや」と、英語のape「類人猿」を組み合わせている。
コーンのサル
ヒヤップは、サンヨウジムの3人のリーダーの1人、コーンの相棒として作られた。ヤナップはデント、バオップはポッドに対応しており、それぞれのリーダーがタイプと結びついたサルを持つ形になっている。この配分によって、3種が同じ種族値、特性、進化のいしによる進化方法を共有していることも説明できる。
このラインは第5世代で登場し、第6世代にもタイプ変更や別フォルムなしで続投した。第7世代でも『ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーン』に登場する。みずのいしによる進化は、幼い姿の最初のポケモンが、そのまま*ヒヤッキー*へ進化するという、シンプルな一族の流れを保っている。
通常プレイでの水
ストーリー序盤はみずでっぽうでも役割を果たせるが、ねっとうやなみのりが使えるようになると、はるかに有用な選択肢になる。かみつくやかみくだくはみずを半減する相手をカバーし、アクロバットなら一部のくさタイプに攻撃できる。ちょうはつは変化技を多用するトレーナーへの対策になり、くいしんぼうで消費したきのみとはリサイクルも相性がいい。
攻撃を受けて耐える役割を期待してはいけない。ぼうぎょ48、とくぼう48なので、等倍の攻撃ではなく、半減できる技に合わせて繰り出す必要がある。活用するなら、すばやさ64で先手を取り、相手を削りながら戦い、げきりゅうをバトル終盤まで温存するのが基本になる。
わるだくみが空ける枠
リトルカップで採用する具体的な理由は、わるだくみにある。使ったあとは、なみのりやねっとうの威力が上がり、れいとうビームで攻撃範囲も広がる。問題は、その準備ターンをどう作るか。防御面が低く、多くのみずタイプのライバルが、より高い火力、速いすばやさ、優れた積み技を持って同じ枠を争っている。
くさタイプとでんきタイプの技が主なストッパーになる。みずを半減する相手には、適切な補完技がなければ交代を強いられることもある。そのため、これらのタイプに圧力をかけられるポケモンと組ませたい。テーマ性のあるエレメンタルモンキーズのチームなら、*ヤナップ*や*バオップ*が候補になる。リトルカップ以外では、種族値の低さと進化前である点が重くのしかかる。