ニャイキング徹底解説
鉄の兜をかぶったネコ
デザインは、ネコと大衆的なバイキング像を組み合わせたものだ。硬くなった頭の毛は兜になり、爪は小さな短剣の刃を思わせる。はがねタイプも、このイメージにある武器や防具を表している。また、毛が豊かで耳に飾り毛のあるスカンジナビアの森林猫を思わせる要素もある。大きく開いた笑みが荒々しいネコらしさを加え、規律ある戦士というよりバーサーカーに近い印象を作っている。
英語名は、ネコのゴロゴロ音、ペルシアンへのつながり、そして「berserker」を組み合わせたものだ。日本語名のニャイキングは、ネコの鳴き声である「ニャー」に「Viking」と「king」を組み合わせている。どちらの言語でも、上品さを捨てて暴力性を選んだ、王者の風格を持つネコという発想が凝縮されている。
ガラルのニャースにある2つのルート
ニャイキングは、第八世代でガラルのニャース専用の進化先として登場した。その進化系統での立ち位置は、 ペルシアン との比較にも影響する。同じコンセプトをより頑丈にした存在ではなく、物理戦と はがねタイプへ完全に方向転換した別ルートだ。レベル28で進化するため冒険中でも入手しやすい一方、ペルシアンのルートにはなかよし度160以上が必要になる。
『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』でも、種族値や特性、基本的な役割は変わらなかった。さらに、当初は覚えられなかった一部の技マシンについて、進化前なら覚えられたものを種族も習得できるよう、ゲームのアップデートで修正された。現在の技構成にも、物理技、補助技、対応範囲を広げる技という、登場時からの特徴が残っている。
こうげき 110を活かす方法
すぐにダメージを出したいなら、かたいツメが最も素直な選択肢になりやすい。アイアンヘッドはタイプ一致と特性を活かせて、はたきおとすは道具に依存する相手に刺さる。インファイトははがねタイプに耐える相手への打点になり、タネばくだんはみずタイプやじめんタイプに有効だ。とんぼがえりなら、相手の交代を誘ったあとに無償でターンを渡さず展開できる。
つるぎのまいは、耐久寄りのチームや、ニャイキングに大きなダメージを与えられない相手に対して使いやすい。積んだあとは、こうげき 110が本格的な脅威になる。ただし、すばやさ 50なので高速アタッカーとして扱うべきではない。物理技を受けられる場面から繰り出すのも重要で、ぼうぎょ 100は、とくぼう 60よりかなり頼りになる。
鎧にも限界がある
はがねタイプは有利に出せる場面が多いが、ほのお、かくとう、じめんタイプの技には弱い。特殊技も問題で、タイプによっていくつかを軽減できても、とくぼう 60では余裕が少ない。示されている技構成には信頼できる回復手段もないため、必要のない繰り出しを重ねるほど場に残れる時間が短くなる。
はがねのせいしんはダブルバトルで方向性を変え、味方のはがねタイプの技を強化する。シングルでは、かたいツメのほうが安定して恩恵を得やすく、カブトアーマーは急所に当たらない防御的な代案になる。結局のところ、ニャイキングは遅く、役割のはっきりしたポケモンだ。場に出て交代を迫り、強く殴るか、とんぼがえりで味方に流れを渡す。