ブニャット徹底解説
見た目を大きく見せるシルエット
デザインのもとになっているのは、太った飼い猫だ。トラ柄の猫らしい特徴に加えて、お腹まわりを意図的に誇張している。腰に巻きつけたしっぽはコルセットを思わせるが、体を細くするためではなく、胴体をさらに横に広く見せるためのものだ。三日月形の頭部や森と街で活動する姿も、夜行性の猫を思わせる要素になっている。
英語名は、ゴロゴロとのどを鳴らす音を表す「purr」と、「ugly」、つまり「醜い」を組み合わせたもの。日本語名のブニャットは、猫の鳴き声である「ニャー」を思わせる音に、太っていて見栄えのよくない猫のイメージを重ねている。上品に見せようとしている種族ではない。自慢げな態度、ほかのポケモンの巣を奪う図々しさ、そして全体の印象とは裏腹に美しい毛並みという、ちぐはぐさそのものがコンセプトになっている。
ゲームでの登場は安定しない
ブニャットは第4世代でニャルマーとともに初登場した。その後、アローラ地方では専用の図鑑登録がなく、ソード・シールドでは登場せず、ポケモンレジェンズ アルセウスで再登場した。パルデア地方を舞台にしたゲームにも登場していない。この経歴から、ブニャットのイメージは主にシンオウとヒスイ、そしてダイヤモンド・パールの物語でブニャットを使うマーズと結びついている。
図鑑の説明では、登場したときから2つの要素が一貫している。ほかのポケモンのすみかを奪うことと、体を大きく見せるためにしっぽで腰を締めつけることだ。ポケモンレジェンズ アルセウスでは、もうひとつの側面として毛並みの人気が加わった。性格からは想像しにくいほど、美しくて触り心地がよいらしい。
耐久よりも素早さを優先
対戦でブニャットを選ぶ理由は、112の素早さにある。82の攻撃で、きりさく、つじぎり、すてみタックルを活かせるが、残りの能力値はかみ合っていない。特防59、防御64なので、交代の判断を誤ると一度の攻撃で倒されかねない。特攻も64しかないため、わるだくみも相性がよくない。両刀型を組もうとするより、物理攻撃で圧力をかけ続けるほうがよい。
かちきなら、相手に能力を下げられたときの反撃力が上がる。チームがほのおやこおりへの対策を必要としているなら、あついしぼうのほうが安定し、マイペースなら混乱で行動を失わずにすむ。とはいえ、どの特性でも強力な攻撃に対する耐久不足は補えない。ノーマルタイプなのでゴースト技には後出しできるが、かくとう、いわ、はがねタイプの相手との撃ち合いは不利だ。
ほかのネコ型ポケモンとの比較
ペルシアンとは、素早さを軸に戦うノーマルタイプのネコ型ポケモンという共通点がある。一方で、ブニャットは洗練された身軽さを捨て、体格と物理攻撃の圧力に寄せている。その見た目は頑丈さを表していない。HP71では防御と特防の低さを補えず、合計452という数値からも、能力が素早く動いて攻撃することに集中しているとわかる。
通常の冒険では、すでに弱っている相手に出して、ゴーストタイプにはつじぎりを使い、戦闘を終わらせる一撃にはすてみタックルを残しておくのが実用的だ。無理にリスクを取る必要がない場面では、きりさくがより安全な選択肢になる。相手がかくとう技で反撃できたり、物理耐久の高いポケモンを出してきたりすると、ブニャットの優位はすぐに失われる。締めつけたしっぽで体は大きく見えるが、耐久まで増えるわけではない。