ニャルマー徹底解説
手入れの行き届いた猫
デザインの出発点は家猫で、デボンレックスに結びつく特徴も見られるが、シルエットを決める2つの要素が加えられている。曲がった耳と巻き上がった尻尾だ。尻尾はばねのおもちゃや体操のリボンも思わせ、ポケモン図鑑が描く優雅な動きともよく合っている。結果として、落ち着いた猫を表現したデザインではない。隠れたツメ、じっと見つめる目、根に持つ性格によって、繊細な見た目に具体的な危うさが加わっている。
英語名は「glamour」と「meow」を組み合わせたもの。日本語名のニャルマーも、ネコの鳴き声を表す音と同じくグラマラスなイメージを組み合わせている。特定の品種をもとにした語源ではなく、名前はデザインの気取ったスタイリッシュさを強調している。
扱いにくい性格
シンオウの図鑑説明の時点で、予測のつかないポケモンとして描かれている。甘えるときはのどを鳴らし、怒るとひっかく。その切り替わりは尻尾にも表れる。さらに、餌をもらえないとトレーナーの鼻にツメを引っかけるという、あまり穏やかでない行動も記されている。ヒスイでは、鋭い視線と螺旋状の尻尾に、どこか催眠めいた、人を惑わせるニュアンスが加わっている。
この種は第4世代で登場し、その後も複数の作品に登場した。世代をまたぐなかでモデルには見た目の調整が入り、耳の位置も変更されている。その後、『Pokémon LEGENDS アルセウス』で再登場し、尻尾や視線、人を惑わせたり不安にさせたりする力の関係が、図鑑説明のなかで改めて描かれた。
シンオウの猫枠
ノーマルタイプの猫ポケモンのなかで、ニャースはお金や隙を突く技との結びつきが強く、エネコは遊び好きな見た目を前面に出している。ニャルマーはそれらとは異なる立ち位置だ。ショーに出るような猫に見える一方で、言い返されると機嫌を損ねる気まぐれな動物として振る舞う。
同じ地方のスカンプーとは、地域的な対比もある。どちらもりくじょうグループに属し、2種類からなる進化ラインを持ち、シンオウのゲームでは対になる出会いを演出するポケモンとして登場する。見た目の方向性は明確に異なり、片方はツメと催眠、もう片方は臭いと化学的な防御で個性を表現している。
冒険中の活かし方
素早さ85が、このポケモンの使い道を支える数字だ。先に攻撃できる場面で繰り出し、長期戦や無理な殴り合いを避けたい。HPは49、防御は42、特防は37なので、攻撃を何度も受ける展開には向かない。さいみんじゅつは相手の流れを止めるのに役立つが、外すリスクも受け入れなければならない。きりさくは直接的なノーマル技で、つじぎりはあくタイプの技として範囲を広げ、じゃれつくならノーマル技を受けにくい相手にも攻撃できる。
すてみタックルは大きなダメージを与えられるが、反動によって低い耐久がさらに苦しくなる。わるだくみで特殊型への道も開けるものの、特攻42は、素早さ85が物理型を支えるほどには特殊型を後押ししてくれない。じゅうなんが最も安定するのは、必要な能力をそのまま守れるからだ。まひで動けなくならず、先手を取る力を維持できる。
リトルカップでは、さいみんじゅつと技範囲を活かす高速アタッカーとして採用する意味があるが、火力の高い相手や攻撃を耐えやすい相手には後れを取る。通常のプレイでは、戦闘が長引く前に使うほうが扱いやすい。進化はレベル38でブニャットになり、進化ラインの物理的な存在感も大きく変わる。